ユミハリテングハギモドキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 04:51 UTC 版)
ユミハリテングハギモドキ | ||||||||||||||||||||||||
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ユミハリテングハギモドキ Naso caesius
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Naso caesius J.E.Randall&Bell, 1992 |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Gray unicornfish Silverblothed unicornfish |
ユミハリテングハギモドキ(弓張天狗剥擬、学名:Naso caesius)は、ニザダイ科の海水魚。
種小名「caesius」は青色という意味で、本種の青みがかった体色に由来する。
形態
体長40cm[1]。体型は側扁しており、頭部は角が無く、丸みを帯びている。背面は青みがかった灰色または濃い茶色、腹面は銀色または灰色。側面上部から背面にかけ、銀色または灰色の斑点を持つ。斑点は体後部ほど縦長となる傾向がある。尾柄に大きな2つの骨質板をもつ。骨質板はオスの方が大きい。尾鰭は湾入せず、暗色である。背鰭の棘条は6〜7本、背鰭の軟条は27〜30本。臀鰭の棘条は2本、臀鰭の軟条は28〜31本。近縁種のテングハギモドキとは鰓にある黒い縞模様の有無で見分けることが出来る。
生態
太平洋に分布し、オーストラリア、ハワイ諸島、北マリアナ諸島、マーシャル諸島、ピトケアン諸島、ニューカレドニアなどで見られる。日本では北大東島にて北西太平洋で初めて記録され、2020年に和名が提唱された[2]。水深15〜50mの珊瑚礁に生息し、単独もしくは群れで生活する。動物プランクトンを捕食する。
人間との関係
グアムやパプアニューギニアなどでは食用として漁獲されている[3]。
脚注
- ^ Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2022). "Naso caesius" in FishBase. September 2022 version.
- ^ 笹木 大地, 髙橋 夢加, 木村 清志 (2020). “北大東島から得られた北西太平洋初記録のニザダイ科魚類Naso caesiusユミハリテングハギモドキ(新称)”. 魚類学雑誌 67 (2): 159-201. doi:10.11369/jji.20-014.
- ^ “Spawning Aggregations of Coral Reef Fish in New Ireland and Manus Provinces, Papua New Guinea: Local Knowledge Field Survey Report. (UNRESTRICTED ACCESS VERSION)”. Hamilton, R., Matawai, M. and Potuku, T.. 2022年9月17日閲覧。
関連項目
- ユミハリテングハギモドキのページへのリンク