ヤンバルゴマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 07:19 UTC 版)
ヤンバルゴマ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤンバルゴマの花
(Wikimedia Commons) |
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Helicteres angustifolia L. | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ヤンバルゴマ、ニンドウモドキ |
ヤンバルゴマ(別名 ニンドウモドキ[1]、学名:Helicteres angustifolia)はアオイ科ヤンバルゴマ属の常緑亜低木。旧アオギリ科。
和名は果実の形状がゴマに似て、沖縄本島の山原(やんばる)に生育するところに由来[2]。
特徴
茎は直立または斜上して高さ0.2–1 mに達する。葉は長さ4–12 cmの楕円形、単葉、全縁、互生する。花は腋生する散房花序につき、花弁は5枚で長さ1 cmほどの淡紫色。夏に開花。蒴果は長さ1.2–2 cmで褐色の楕円状卵形~円柱形[3][2][4][5][6]。
高さは1–2 mに達するともされるが、沖縄本島産は高さ1 m以内[7]。
分布と生育環境
熱帯に広く分布し、奄美群島以南の南西諸島に産する。海岸近くの日当たりのよい山裾や松林[3][2]、道端や二次林[6]、乾燥した原野[5][1]などに生育する。
ギャラリー
脚注
参考文献
- 池原直樹「ヤンバルゴマ」『沖縄植物野外活用図鑑』 6巻《山地の植物》、新星図書出版、1979年、110頁。
- 堀田満 著「ヤンバルゴマ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 7巻、朝日新聞社、東京、1997年、110頁。ISBN 9784023800106。
- 池原直樹 著「ヤンバルゴマ(写真解説)」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 7巻、朝日新聞社、東京、1997年、111頁。 ISBN 9784023800106。
- 大川智史; 林将之「ヤンバルゴマ」『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。 ISBN 9784829984024。
- 片野田逸郎「ヤンバルゴマ」『琉球弧・植物図鑑 from AMAMI』南方新社、2019年。 ISBN 9784861244056。
- 米倉浩司 著「ヤンバルゴマ」、大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司 編『フィールド版改訂新版 日本の野生植物』 2巻、平凡社、2021年、121頁。 ISBN 9784582535396。
外部リンク
- ヤンバルゴマ(山原胡麻) うちなー通信
- ヤンバルゴマ(山原胡麻) 野の花賛花
- ヤンバルゴマ なんごく図鑑
- ヤンバルゴマのページへのリンク