カイサカとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 爬虫類 > クサリヘビ科 > カイサカの意味・解説 

カイサカ

(ヤジリハブ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/10 09:04 UTC 版)

カイサカ
カイサカ Bothrops atrox
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: クサリヘビ科 Viperidae
亜科 : マムシ亜科 Crotalinae
: ヤジリハブ属 Bothrops
: カイサカ B. atrox
学名
Bothrops atrox
(Linnaeus, 1758)
和名
カイサカ
英名
Common lancehead

カイサカ学名Bothrops atrox)は、クサリヘビ科ヤジリハブ属に分類される有毒ヘビ。別名にヤジリハブイエロー・ビヤード(Yellow Beard)やフェルデランスがある。

分布

北アメリカ大陸南部からアルゼンチン北部にかけて生息する。

形態

全長は1-1.6m。灰色に近い茶褐色の地肌に大きなダイヤのような斑紋が並ぶ。ハブに比べると、体色はやや地味で、落ち葉に隠れると、まったく目立たない。頭は三角形。

毒性は強力な出血毒で、命が助かっても悲惨な後遺症に悩まされることも多い。 そのため、本種は中南米では最も危険な毒蛇といわれる。また、ある死亡事故の例では、被害者の傷口を洗った人が自分の指先に付いていた小さな傷から毒が体内に回って翌朝に死亡するという、もらい毒による死亡例も起きている。

生態

おもに森林地帯に生息し、地上でも樹上でも活動する。また、果樹園などのプランテーションにも侵入し、人が噛まれる被害が多い。ピット器官で獲物を見つけると素早く毒牙を獲物に突き刺し、一瞬で毒を撃ち込むと元の体勢に戻って次の攻撃に備える。

食性は動物食で、主に小動物で、特に哺乳類鳥類を好む。

熱帯雨林の大規模な破壊にもかかわらず、個体数が多く、最も一般的なヤジリハブの一種である。

ブラジルサントス沖には、本種とは別種ではあるが、同属のBothrops insularis (golden lancehead) が多数生息しているケイマーダ・グランデ島(通称:スネーク・アイランド)がある。

参考文献

  • クリス・マティソン 『ヘビ大図鑑』、森光社、2000年。
  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、134頁。
  • 『最新ヘビ学入門』、平凡社、1999年、183頁。

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カイサカ」の関連用語

カイサカのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カイサカのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカイサカ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS