モーメンタムホイール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 06:24 UTC 版)
モーメンタムホイール(英: Momentum wheel)は、フライホイールの一種で、主に宇宙船などの姿勢制御に用いられる。質量が大きく、高速回転(約5000rpm)するのが特徴である。
電動機でローターを回転させ、それとは逆方向に船体の向きを変えさせる。宇宙船の質量のごく一部を構成しており、コンピュータで精密な制御を行う。摩擦による故障を防ぐため、一般に磁気ベアリングで固定されている。3次元の姿勢制御を行うには、少なくとも2台のモーメンタムホイールが必要で、さらに故障時の代替装置も必要になる。
同様に宇宙船で使われる装置としてリアクションホイールがあるが、そちらは名目上のゼロ回転速度付近で動作する。
例えば、ハッブル宇宙望遠鏡では正確な位置あわせのためにモーメンタムホイールが使われている。
モーメンタムホイール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:02 UTC 版)
電気モーターと一体となった「モーメンタムホイール」と呼ばれる円盤を高速回転させることで、外乱で生じるモーメントをジャイロ効果(ジャイロ剛性)で打ち消す仕組みである。モーメンタムホイールの軸受けは真空での長期間動作のために磁気軸受が使われる事が多い。
※この「モーメンタムホイール」の解説は、「姿勢制御」の解説の一部です。
「モーメンタムホイール」を含む「姿勢制御」の記事については、「姿勢制御」の概要を参照ください。
- モーメンタム・ホイールのページへのリンク