モーゼス・イタウマとは? わかりやすく解説

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モーゼス・イタウマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/16 09:02 UTC 版)

モーゼス・イタウマ
基本情報
本名 エンリコ・イタウマ
階級 ヘビー級
身長 189cm
リーチ 199cm
国籍 イギリス
誕生日 (2004-12-28) 2004年12月28日(20歳)
出身地 スロバキア
ケジュマロク出身
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 11
勝ち 11
KO勝ち 9
敗け 0
テンプレートを表示
獲得メダル
イギリス
男子 アマチュアボクシング
世界ユース選手権
2022 アリカンテ スーパーヘビー級

モーゼス・イタウマ(Moses Itauma、2004年12月28日 - )は、イギリスプロボクサースロバキアケジュマロク出身。

来歴

幼少期

生い立ち
スロバキアケジュマロクで、ナイジェリア人の父親とスロバキア人の母親との間に生まれる。イタウマが2歳の時、人種差別を経験して一家はロンドン南東のケント州チャタムに移住した。
ボクシングとの出会いと影響
アマチュアで活躍した後ライトヘビー級でプロデビューを果たした4歳年上の兄カロル・イタウマに連れられ、9歳の時にチャタムにあるジムで半ば強制的にグローブを握った。
その「ラギド・スクール」というジムで伸び伸びとトレーニングをこなしていたが、10代の少年にとっては過酷なもので学校で喧嘩沙汰を起こす事もあった。
ビッグネームとのスパーリング
15歳の時に後のWBO世界クルーザー級王者のローレンス・オコリーのスパーリングパートナーを務めた。
その後、ジョー・ジョイスダニエル・デュボアアンソニー・ジョシュアといったビッグネームたちをスパーリングでサポートした。ジョシュアとは父親がナイジェリア人という共通点があり、「AJからは公私とも多くの事を学んだ」と語っている。

アマチュア時代

2022年11月、世界ユース選手権で金メダルを獲得した他、スクール、ジュニア、ヨーロッパユースでも優勝し、24勝無敗の戦績を残した。

プロ時代

2023年1月28日、ウェンブリーウェンブリー・アリーナで、マーセル・ボードとヘビー級4回戦を行い、初回23秒KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2023年3月25日、テルフォードのテルフォード・インターナショナル・センターで、ラモン・アルベルト・イバラとヘビー級4回戦を行い、初回35秒KO勝ちを収めた。

2023年4月15日、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークカッパー・ボックスで、コスティアンティン・ドブビシチェンコとヘビー級6回戦を行い、6回判定勝ちを収めた。

2023年7月29日、テルフォードのテルフォード・インターナショナル・センターで、ケビン・ニコラス・エスピンドラとヘビー級6回戦を行い、6回判定勝ちを収めた。

2023年9月23日、ウェンブリーのウェンブリー・アリーナで、アミネ・ブセッタとヘビー級6回戦を行い、初回1分33秒TKO勝ちを収めた。

2023年10月28日、リヤドのブレバード・ホールにてタイソン・フューリー 対 フランシス・ガヌー戦の前座で、イストバン・ベルナスとヘビー級6回戦を行い、初回1分53秒TKO勝ちを収めた。

2023年12月1日、ベスナル・グリーンのヨーク・ホールで、ミハル・ボロスとヘビー級6回戦を行い、初回1分TKO勝ちを収めた。

2024年3月22日、ベスナル・グリーンのヨーク・ホールで、ダン・ガルバーとヘビー級8回戦を行い、初回2分22秒TKO勝ちを収めた。

2024年5月18日、リヤドのキングダム・アリーナにてタイソン・フューリー 対 オレクサンドル・ウシク戦の前座で、イルハ・メセンセフとWBOインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦を行い、2回50秒TKO勝ちを収めた。

2024年7月27日、グリニッジO2アリーナ (ロンドン)で、マリウス・ワッチとヘビー級10回戦を行い、2回2分30秒TKO勝ちを収めた。この試合でWBOインターコンチネンタル王座の初防衛に成功した。

2024年12月21日、リヤドのキングダム・アリーナにてオレクサンドル・ウシク 対 タイソン・フューリー 2の前座で、デムジー・マッキーンとヘビー級10回戦を行い、初回1分57秒TKO勝ちを収めた。この試合でWBOインターコンチネンタル王座の2度目の防衛、WBAインターナショナル王座とコモンウェルスシルバー王座の獲得に成功した。

人物・エピソード

  • 幼少期の頃のお気に入りのファイターがナジーム・ハメドであり、ハメドのスタイルの要素を自分のボクシングに取り入れていると話しており、「私は彼をよく見ていたし、ダンスから始まるハイライトリールを50回くらい見た事もある。お気に入りのファイターの1人だった。私は彼とは異なるスタイルだが彼がやっていた事をいくつか実行するつもりだ」とも語っている。
  • マイク・タイソンの持つヘビー級王座獲得最年少記録(20歳4ヶ月22日)の更新を目指している。
  • 10代の時に過酷なトレーニングの影響で何度も喧嘩沙汰を起こしていたが非行に走った事は1度も無く、英国メディア「メールオンライン」のインタビューでは「イジメをする人をイジメていた」と回想している。
  • 14歳で身長193cm、体重が108kgあった。

戦績

  • アマチュアボクシング:24戦 24勝 (11KO) 無敗
  • プロボクシング:11戦 11勝 (9KO) 無敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2023年1月28日 1R 0:23 KO マーセル・ボード  チェコ プロデビュー戦
2 2023年3月25日 1R 0:35 KO ラモン・アルベルト・イバラ アルゼンチン
3 2023年4月15日 6R 判定3-0 コスティアンティン・ドブビシチェンコ  ウクライナ
4 2023年7月29日 6R 判定3-0 ケビン・ニコラス・エスピンドラ アルゼンチン
5 2023年9月23日 1R 1:33 TKO アミネ・ブセッタ ベルギー
6 2023年10月28日 1R 1:53 TKO イストバン・ベルナス  ハンガリー
7 2023年12月1日 1R 1:00 TKO ミハル・ボロス ポーランド
8 2024年3月22日 1R 2:22 TKO ダン・ガルバー イギリス
9 2024年5月18日 2R 0:50 TKO イルハ・メセンセフ ドイツ WBOインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦
10 2024年7月27日 2R 2:30 TKO マリウス・ワッチ ポーランド WBOインターコンチネンタル防衛1
11 2024年12月21日 1R 1:57 TKO デムジー・マッキーン オーストラリア WBAインターナショナル・コモンウェルスシルバーヘビー級王座決定戦
WBOインターコンチネンタル防衛2
テンプレート

獲得タイトル

関連項目

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