ミツビシ・モーターズ・フィリピン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 16:10 UTC 版)
![]() |
|
略称 | MMPC (英語) |
---|---|
本社所在地 | マニラ圏タギッグ市 |
設立 | 1963年 |
業種 | 自動車製造、販売 |
主要株主 | 三菱自動車(100%) |
ミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(英: Mitsubishi Motors Philippines Corporation、略:MMPC)はフィリピンのマニラ首都圏に本社を置く自動車製造・販売会社である。
設立当初の名称はフィリピン・オートモービル・マニュファクチャリング・コーポレーション(英: Philippine Automotive Manufacturing Corporation、略:PAMCOR)で、現在の名称になったのは1996年8月からである。
歴史
- 1963年 - クライスラーがフィリピンにてクライスラー・フィリピン・コーポレーション(英: Chrysler Philippines Corporation、略:CPC)を設立。
- 1972年 - 日商岩井、三菱自動車、現地企業がCPC社に資本参加。コルトギャラン、ランサー、ミニカ等のKD生産を実施。
- 1978年10月 - クライスラーがフィリピンから撤退。日商岩井、三菱自動車、現地企業の3社による共同出資により、社名をカンルバン・オートモーティブ・リソーシズ・コーポレーション(英: Canlubang Automotive Resources Corporation、略:CARCO)に変更。
- 1987年1月 - フィリピン政府による自動車産業発展計画の見直しにより、日商岩井と三菱自動車がフィリピン・オートモービル・マニュファクチャリング・コーポレーションをカインタに設立。CARCOから事業を引き継いだ。
- 1994年 - 1967年7月の操業を開始して以来、累計生産台数が25万台に達した。
- 1995年2月 - アジアで最も権威ある英語ニュース雑誌の1つファー・イースタン・エコノミック・レビューは、製品品質及びサービスにおいてアジアのトップ5企業の1つにPAMCORを選んだ。
- 1996年8月 - 社名をミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーションに変更。
- 1999年1月 - フィリピンでの自動車販売台数が第1位になった。
- 1999年2月 - ISO9001認証を取得した。
- 2001年3月 - 累計生産台数が40万台に達した。
- 2008年3月 - 1971年以来、累計販売台数が50万台に達した。
- 2009年 - 累計生産台数が50万台に達した。これを記念して同年12月にランサーEXのKD生産を開始。
- 2013年 - 設立から50年を迎える。
- 2015年1月 - ラグナ州サンタローサの新工場で、アドベンチャーとL300の生産を開始[3]。
- 2016年2月 - ラグナ州サンタローサ工場にて累計生産台数が60万台に達した。
- 2017年2月 - ミラージュG4の生産を開始した[4]。
- 2018年2月 - プレス工場の開所式を実施した[5]。
- 2019年4月 - 累計販売台数が100万台に達した[6]。
- 2019年11月 - 累計生産台数が70万台に達した。
- 2020年 - L300の累計生産台数が20万台に達した[7]。
- 2024年4月 - 2023年度の販売台数が過去最高を記録[8]。
- 2025年4月 - 2024年度の販売台数が2年連続で記録を更新[9]。
アジアン・トランスミッション・コーポレーション
1973年に日商岩井、三菱自動車、CPC社の3社により設立。略称はATC。1974年からマニュアルトランスミッション、1991年からエンジン、1995年からアクスルの生産を開始した。2014年にMMPC及び双日が保有するATCの株式を三菱自動車が保有し三菱自動車の子会社となる。
生産車種
(出典[注 1]:ファクトブック、ファクトブック 2002、ファクトブック 2005(英語)、ファクトブック 2010、ファクトブック 2012、ファクトブック 2017ファクトブック 2019)
生産車種
- 三菱・L300(1987年 - )
- 三菱・ミラージュG4(2016年 - )
- 三菱・ミラージュ(2017年 - )
過去の生産車種
- 三菱・ランサー(1987年 - 2002年)
- 三菱・ギャラン(1988年 - 2005年)
- 三菱・アドベンチャー(1998年 - 2017年)
- 三菱・L200(1999年 - 2005年)
- 三菱・ランサーEX(2009年 - 2014年)
生産台数
(出典[注 2]:ファクトブック、ファクトブック 2002、ファクトブック 2005(英語)、ファクトブック 2010、ファクトブック 2012、 ファクトブック 2016、ファクトブック 2017、ファクトブック 2019)
L300 | ランサー | ランサーEX | アドベンチャー | L200 | ミラージュG4 | ミラージュ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1997年 | 9,566 | 11,446 | - | - | - | - | - |
1998年 | 3,698 | 3,411 | - | 6,258 | - | - | - |
1999年 | 3,707 | 2,140 | - | 4,775 | 950 | - | - |
2000年 | 2,918 | 1,880 | - | 6,729 | 1,577 | - | - |
2001年 | 2,079 | 2,574 | - | 7,714 | 1,253 | - | - |
2002年 | 3,507 | 1,294 | - | 10,043 | 1,421 | - | - |
2003年 | 3,529 | - | - | 3,921 | 692 | - | - |
2004年 | 2,826 | - | - | 5,868 | 361 | - | - |
2005年 | 3,685 | - | - | 5,876 | 5 | - | - |
2006年 | 3,992 | - | - | 4,560 | - | - | - |
2007年 | 4,580 | - | - | 6,033 | - | - | - |
2008年 | 4,117 | - | - | 4,570 | - | - | - |
2009年 | 4,642 | - | N/A | 5,986 | - | - | - |
2010年 | 6,891 | - | N/A | 7,390 | - | - | - |
2011年 | 6,448 | - | 337 | 6,712 | - | - | - |
2012年 | 6,467 | - | 1,842 | 6,062 | - | - | - |
2013年 | 7,330 | - | 1,122 | 7,154 | - | - | - |
2014年 | 8,484 | - | 845 | 6,237 | - | - | - |
2015年 | 9,973 | - | - | 7,204 | - | - | - |
2016年 | 12,634 | - | - | 11,376 | - | 1,388 | - |
2017年 | 13,728 | - | - | 8,128 | - | 10,475 | 4,633 |
2018年 | 4,656 | - | - | - | - | 14,072 | 3,885 |
関連項目
脚注
注記
出典
- ^ MMPC History
- ^ 会社の歴史(三菱自動車の歴史)
- ^ “三菱自動車、フィリピン新工場で アドベンチャー と L300 の生産を開始 | レスポンス”. web.archive.org (2015年1月29日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “フィリピンで『ミラージュG4』の生産を開始 | 三菱自動車工業株式会社”. web.archive.org (2017年2月7日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “フィリピンでプレス工場の開所式を実施 | 三菱自動車工業株式会社” (2018年2月15日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “三菱自動車、フィリピンでの累計販売台数100万台を達成 | 三菱自動車工業株式会社”. web.archive.org (2019年4月9日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “Local production of the Mitsubishi L300 has reached 200,000 units | トップギア・フィリピン”. web.archive.org (2020年7月28日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “三菱自動車、2023年度のフィリピン販売台数が過去最高を記録 | 三菱自動車工業株式会社”. web.archive.org (2024年4月23日). 2025年6月3日閲覧。
- ^ “三菱自動車、2024年度のフィリピン販売台数が2年連続過去最高を更新 ベトナムの販売台数は2022年度以来の過去最高を記録 | 三菱自動車工業株式会社”. web.archive.org (2025年4月23日). 2025年6月3日閲覧。
外部リンク
- ミツビシ・モーターズ・フィリピンのページへのリンク