マスク修正によるコスト削減
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/22 20:49 UTC 版)
「モステクノロジー」の記事における「マスク修正によるコスト削減」の解説
くわえて、モステクノロジーには秘密兵器があった。集積回路は設計したマスクパターンをシリコンウェハーに焼き付けることで製造される。しかし、このマスクには、設計上のバグと写真縮小時の副作用として傷がつくことがあった。このようなマスクを使ってチップを製造すると、いくつかはバグと傷の相乗効果で動作しないものになる。このため、1970年代の半導体製造では、実際に作ってみてそのうちいくつが動作するかが、製品価格を左右した。製造したチップのうちどれだけが正常動作するかという比率を「歩留まり率」 (yield rate) と呼ぶ。モステクノロジーは完成したマスクを後から修正する技術を持っていた。このため、製造工程でマスクの品質を高めて歩留まり率を向上させ、製品価格を低く設定することができたのである。
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