マウントカーメル市営空港とは? わかりやすく解説

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マウントカーメル市営空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 23:31 UTC 版)

マウントカーメル市営空港
Mount Carmel Municipal Airport
IATA: ? - ICAO: KAJG
概要
国・地域 アメリカ合衆国
所在地 イリノイ州マウントカーメル
種類 公共用
所有者 マウントカーメル市 (City of Mount Carmel)
標高 131 m (429 ft)
座標 北緯38度36分20秒 西経087度43分34秒 / 北緯38.60556度 西経87.72611度 / 38.60556; -87.72611座標: 北緯38度36分20秒 西経087度43分34秒 / 北緯38.60556度 西経87.72611度 / 38.60556; -87.72611
公式サイト https://www.cityofmtcarmel.com/airport
地図
滑走路
方向 長さ×幅 (m) 表面
13/31 1,372×23 アスファルト
04/22 1,219×30 アスファルト
統計(2022)
発着回数 11,000
開設1942年1948年まで軍用)
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マウントカーメル市営空港(マウントカーメルしえいくうこう、Mount Carmel Municipal Airport、(ICAO: KAJGFAA LID: AJG))は、アメリカ合衆国イリノイ州マウントカーメル英語版から北に12マイル(およそ19km)に位置する、公共用の民間空港。この空港はマウントカーメル市によって公的に所有されている[1][2]

この空港は、ウィスコンシン州オシュコシュで開催されるEAA エアベンチャー・オシュコシュに向かう途上のパイロットたちが、しばしば降り立つ場所である。この空港で飛行機に給油し、さらに北へと飛び立っていく[3]

歴史

もともとこの空港は、プレスビテリアン・フィールド (Presbyterian Field) として存在していた。航空隊飛行訓練軍団(Air Corps Flying Training Command:後の航空訓練軍団)が、パイロット訓練基地を各地に設けていった拡大策の一環として、1942年に正式に空港として公認された[4]

この空港は、第二次世界大戦中にパイロット訓練基地として運用されていたジョージ・フィールド英語版を補完する4つの空港のひとつであった[5]

元々あったプレスビテリアン空港 (Presbyterian Airport) には、5,200フィート(1,560mほど)のコンクリートアスファルトの滑走路4本があった[4]

1942年8月10日には、最初の飛行学校が開かれた。そこから新たに育成されたパイロットたちが、ジョージ・フィールドに送り出された[4]

マウントカーメル市営空港の敷地は、アメリカ合衆国政府からマウントカーメル市へ、1948年に譲渡された。空港には、歴史的遺産として保全し、また、開発も担う財団が置かれており、空港の維持、保全を継続的に担っている[5]

2021年には、マウントカーメル市営空港の運営を民営化する受け皿となる会社が創設された[4]

施設と航空機

この空港には、アスファルト舗装の滑走路が2本ある。13/31 滑走路は 1,372 x 23m(4,500 x 75 フィート)で、4/22 滑走路は 1,219 x 30m(4,000 x 100 フィート)である[1][6][7][8][9][10]

この空港には、運航支援事業者 (FBO) がいる。この空港で提供されている役務には、航空燃料の給油のほか、駐機、無料送迎車、パイロット用のラウンジなどが含まれており、2017年以降には、従来からの航空機用ガソリン (avgas)だけでなく、ジェット燃料も提供されるようになっている[11]。この空港には、航空整備士もひとりいて、飛行訓練英語版も提供されている [12][13]

2022年には、新しいT型格納庫英語版の建設に向け、61.5万ドルの資金を受け取った[14]2023年には、イリノイ州運輸局英語版から、設備改善のために50万ドル近い資金を獲得した[15]

2022年5月31日までの1年間において、飛行機の発着総数は 1日平均 30件で、年間ではおよそ 11,000件ほどであった。そのうち 91% がゼネラル・アビエーションで、7% がエアタクシー、2% が軍事航空であった。この間に、この空港を基地とする航空機は、単発機が 12機、双発以上の多発機が 1機、ヘリコプターが 1機であった[6][7]

脚注

  1. ^ a b FAA Information about Mount Carmel Municipal Airport (AJG)”. airport-data.com. 2022年7月8日閲覧。
  2. ^ Mount Carmel Municipal Airport”. OurAirports. 2022年7月9日閲覧。
  3. ^ Activity at Mount Carmel Municipal Airport (KAJG), Mount Carmel, Illinois.”. Kathryn's Report. 2024年2月16日閲覧。
  4. ^ a b c d Woolsey, Corey (2024年2月15日). “Council hears pitch for airport privatization” (英語). HomeTown Register. 2024年2月16日閲覧。
  5. ^ a b Mount Carmel Municipal Airport History”. City of Mount Carmel. 2022年7月9日閲覧。
  6. ^ a b Airnav: KAJG – Mount Carmel Municipal Airport”. AirNav.com. 2022年7月8日閲覧。
  7. ^ a b KAJG – Mount Carmel Municipal Airport”. SkyVector. 2022年7月8日閲覧。
  8. ^ Mount Carmel Municipal Airport”. Aircraft Owners and Pilots Association (AOPA). 2022年7月8日閲覧。
  9. ^ KAJG/Mount Carmel Municipal Airport”. AC-U-KWIK. 2022年7月9日閲覧。
  10. ^ AJG – Mount Carmel Pilots Association”. Mount Carmel Pilots Association. 2022年7月9日閲覧。
  11. ^ Church, Haley (2024年2月15日). “New jet fuel facility will expand Mount Carmel Municipal Airport services” (英語). HomeTown Register. 2024年2月16日閲覧。
  12. ^ Mount Carmel Municipal Airport”. City of Mount Carmel. 2022年7月9日閲覧。
  13. ^ Mt Carmel Municipal Airport FBO Info & Fuel Prices at Mount Carmel Muni (KAJG)” (英語). FlightAware. 2024年2月16日閲覧。
  14. ^ Gonzales-Abella, Kristine. “City of Mt. Carmel City Council met Aug. 8” (英語). SE Illinois News. 2024年2月16日閲覧。
  15. ^ Mt. Carmel Airport Awarded Improvement Project Grant” (英語). WSJD 100.5 (2023年7月26日). 2024年2月16日閲覧。

関連項目




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