ペットボトルとの競合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 15:18 UTC 版)
日本では自動販売機とコンビニエンスストアの販売網拡大に伴い、1990年代後半から全国どこでも容易に手に入るペットボトル入りの飲料が10代から30代の若者を中心に水筒の代替品として使用されることが増えており、製品としての水筒が使用されることは減少している。 ペットボトルを携帯する際には、別売の専用ストラップに吊り下げて携帯したり、ペットボトルカバーやタオルなどに包ませて保温性(保冷性)を高めて使用することがあり、ペットボトルを水筒の代わりとして利用する事を前提とした関連商品も各種開発されている。 また、逆にペットボトルに馴染んだ年齢層に向け、あえて外観をペットボトルと似せた「直飲みボトル」と呼ばれる魔法瓶タイプの水筒も販売されている。これは、従来の魔法瓶のように一旦カップなどに中身を移して飲むのではなく、普通の水筒やペットボトルのように直接口を付けて飲みやすいように作られていることから来た名称である。 なお、ペットボトルを範とした直飲みタイプの魔法瓶水筒が「コールドドリンク専用」となっているのは、使用しているプラスチック部品の耐熱温度よりも、誤って熱い飲み物を直接のどに流し込んで口腔内を火傷する危険を避けるためである。このため、ホットドリンク兼用の直飲型魔法瓶水筒は、口にくわえるタイプの飲み口は付けずに縁から飲むマグカップタイプとしていることが普通である。 いずれも、ペットボトルとサイズを共通化した水筒は、自動車用のドリンクホルダーを始め、前述の関連商品などの利用環境を共有できるといったメリットがある。
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