ベクトル空間の次元とのアナロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 04:03 UTC 版)
「超越次数」の記事における「ベクトル空間の次元とのアナロジー」の解説
ベクトル空間の次元の理論との類似がある。代数的に独立な集合は線型独立な集合と対応し、L が K(S) 上代数的であるような集合 S は spanning sets と対応し、超越基底は基底と対応し、そして超越次数は次元と対応する。超越基底が常に存在するという事実(これは線形代数学において基底が常に存在するという事実との類似である)は選択公理を要求する。任意の2つの基底が同じ濃度をもつことの証明は、各設定において、exchange lemma(英語版) に依存する。 このアナロジーは次のことを観察することによってより形式的にできる。ベクトル空間における一次独立と体の拡大における代数的独立はともにマトロイドの例であり、それぞれ線型マトロイドと代数的マトロイドと呼ばれる。したがって、超越次数は代数的マトロイドのランク関数(英語版)である。すべての線型マトロイドは代数的マトロイドに同型であるが、逆は成り立たない。
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