ヘビィ・D!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/25 15:58 UTC 版)
| ヘビィ・D! | |
|---|---|
| ザ・キング・オブ・ファイターズのキャラクター | |
| ゲームでの初登場 | ザ・キング・オブ・ファイターズ'94 |
| 声 | #担当声優を参照 |
| 詳細情報 | |
| 格闘スタイル | ボクシング |
| 出身 | |
ヘビィ・D! (Heavy D![注 1]) は、SNKの対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。
コンセプトとデザイン
黒人のボクサー。褐色の肌に2mを超える長身と鍛え上げられた肉体をしていて、モヒカン刈りの頭で髭を生やしている。背中にはアメリカの国鳥である白頭鷲のタトゥーが彫られており、これは勝利ポーズで見せる。
当時の格闘ゲームのボクサーキャラはカッコ悪く頭が悪そうな奴しかいなかったので、カッコ良いボクサーというコンセプトの元から生まれたとスタッフは語っている[1]。
必殺技の「ブラストアッパー」や勝利台詞の「器を知れ!」を初め、ゲーム中の声が聞き取りづらく、しばしば空耳の材料にされやすい。勝利台詞については、開発スタッフの間でも「『調子ええ!』『いらっしゃい!』と言っている」という具合に様々な説が飛び交っていたという[2]。「ヘビィ・D!」という名前の元ネタはアメリカに実在するラップ・グループ(ヘヴィ・D&ザ・ボーイズ)とそのリーダー(ヘヴィ・D)の名前だが、「そのままではヤバいので、名前の後ろに『!』を付けた」とのこと[1]。飼っているネコ「プー」の名前は、ヘビィ・D!の担当デザイナーの実際の飼い猫の名前から拝借したものであるという[2]。
設定
ボクシングの試合中に対戦相手を殺してしまい、試合を組んでもらえなくなった[注 2]。それが元でボクシング界に嫌気がさしていたときに『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)の招待状が届いた。彼は親友のラッキー・グローバー、そしてフットボールのテレビ中継で見初めたブライアン・バトラーの2人を誘い、3人で「アメリカンスポーツチーム」を結成して『KOF'94』大会(以下『'94』と表記)に出場する。初登場となる『'94』のエンディングでは、戦いの中でしか生きることができない自分がいることに気付き、ラッキーと一緒にストリートファイトに身を投じることを決める。
『'94』から4年の時を経て、『KOF'98』(以下『'98』と表記)への登場を果たした。同作での登場キャラクターへの質問の1つである「誰と組みたいか」では「ラッキーとブライアンの2人以外は考えられない」としている。そのため、この2人との同作に設定されているキャラクター同士の相性は良好である。他のチームのキャラクター同士の相性については、鎮元斎との相性が良いほか、マチュア、バイス、おやじチームのメンバー(ハイデルン、タクマ・サカザキ、草薙柴舟)とも相性が良く、彼らに対しても援護攻撃を行う。
プレイヤーキャラクターとしての出場作品は『'94』と『'98』(後述の『'98UM』を含む)のみだが、『KOF2000』のPlayStation 2版の追加マニアックストライカーとしても登場する。『KOF'95』では、女性格闘家チームのステージ背景に登場しており、ダック・キング、藤堂竜白とともに試合を観戦している。なお、ダックと竜白の2人は『'98』でのアメリカンスポーツチームのCPU戦専用ステージであるアメリカ埠頭ステージでも試合観戦している。また、ラッキー共々『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』の暴走庵エンディングにも登場する。
担当声優
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『KOFキャラクターズ』 106頁。
- ^ a b 『ALL ABOUT KOF'94』 37頁。
参考文献
- 『マイコンBASICマガジン別冊 ALL ABOUTシリーズ Vol.7 ALL ABOUT ザ・キング・ファイターズ'94』 スタジオベントスタッフ著 電波新聞社 1994年12月
- 『KOFキャラクターズ―KOF94〜97 全45キャラ設定資料完全収録―』 ISBN 4-87465-406-1 芸文社 1998年5月
固有名詞の分類
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