プロテオ古細菌界とは? わかりやすく解説

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プロテオ古細菌界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 02:35 UTC 版)

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プロテオアーキオータ
Ignicoccus hospitalis
分類
ドメ
イン
: 古細菌 Archaea
: "プロテオ古細菌界"
"Proteoarchaeota"
学名
“Proteoarchaeota”
Petitjean et al. 2014
下位分類

プロテオ古細菌界(プロテオアーキオータ界、Proteoarchaeota)は2014年に提案された古細菌の候補である[1]。古細菌ドメインの中ではユーリ古細菌界と全古細菌を2分する。下位分類はTACK上門とアスガルド古細菌上門があり、記載種を含む系統としてはクレン古細菌タウム古細菌が所属する。他に未培養系統として、コル古細菌等多数の系統を含む。

従来古細菌はユーリ古細菌界とクレン古細菌界に2分されてきたが、その後この2系統に属さない古細菌が複数発見されてきたこと、ユーリ古細菌の多様性に比べてクレン古細菌の多様性が小さいことなどを根拠にクレン古細菌界が格下げされ、近縁のタウム古細菌等を含める形で提唱された。複雑な細胞骨格や遺伝システムが特徴であり、エオサイト説など真核生物と関係づけられることも多い[2]。例えば、このグループに所属する古細菌は、真正細菌やその他の古細菌が使用するZリングではなく、真核生物が細胞分裂の最終段階に使用するESCRTに似たタンパク質を細胞分裂に使用する[3]

参考文献

  1. ^ Petitjean, C., Deschamps, P., López-García, P., and Moreira, D. (2014). “Rooting the Domain archaea by phylogenomic analysis supports the foundation of the new kingdom proteoarchaeota.”. Genome Biol. Evol. 7: 191-204. 
  2. ^ Eugene V. Koonin (2015). “Archaeal ancestors of eukaryotes: not so elusive any more”. BMC Biology 13 (1): 84. doi:10.1186/s12915-015-0194-5. PMID 26437773. 
  3. ^ Lindås, A.C., Karlsson, E.A., Lindgren, M.T., Ettema, T.J., Bernander, R. (2008). “A unique cell division machinery in the Archaea”. Proc Natl Acad Sci U S A 105 (45): 18942-6. doi:10.1073/pnas.0809467105. PMID 18987308. Cann, I.K. (2008). “Cell sorting protein homologs reveal an unusual diversity in archaeal cell division”. Proc Natl Acad Sci U S A 105 (45): 18653-4. doi:10.1073/pnas.0810505106. PMID 19033202. 

プロテオ古細菌界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 07:57 UTC 版)

古細菌」の記事における「プロテオ古細菌界」の解説

TACK群およびアスガルト古細菌を含む。エオサイト界 (Eocyta)とも呼ばれるESCRT複合体分裂EF-1伸長因子-1)に11アミノ酸残基挿入がある。

※この「プロテオ古細菌界」の解説は、「古細菌」の解説の一部です。
「プロテオ古細菌界」を含む「古細菌」の記事については、「古細菌」の概要を参照ください。

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