プレーリー・オイスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/26 17:49 UTC 版)
プレーリー・オイスター | |
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基本情報 | |
種別 | ノンアルコールカクテル |
作成技法 | ビルド |
グラス | オールド・ファッションド・グラス |
アルコール度数 | |
度数 | ![]()
0度
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レシピの一例 | |
ベース | 卵黄 |
材料 |
卵黄 …… 1個分
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ウスターソース …… 小さじ1
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トマトケチャップ …… 小さじ1
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ビネガー …… 2ふり
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コショウ …… 1ふり
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プレーリー・オイスター(英: Prairie Oyster)は、鶏卵の卵黄を主材料としたノンアルコールカクテル。
概要
名称は直訳すれば「大草原のカキ(牡蠣)」となる。イギリスのカクテルレシピ本『The flowing bowl』によれば、かつてアメリカのテキサス州の草原で、病気で死に瀕した男がカキを食べたいと言い出し、仲間が苦心の挙句にソウゲンライチョウの卵を入手し、カキに似せて調味して与えたという話が由来とされる[3][4]。味ではなく喉ごしをカキに似せたとの解釈もあり、生ガキを好むニューヨーカーが、カキのない季節に代用で飲むともいう[5]。
二日酔いに効くともいい[1][2][6]、特にアメリカ西部では有名な二日酔い対策である[7]。
レシピ
作り方
卵黄を崩さないように注意しながらグラスに入れ、そこへほかの材料を加える[2][8]。逆に、ソース、ケチャップ、ビネガーを混ぜた中に卵黄を落とし、コショウを振るという作り方もある[1]。飲む際には、卵黄を崩さないように一気に飲むのが正しいとも[2][8]、卵黄を砕いても構わないともいう[1]。
バリエーションとして、ケチャップではなくトマトジュースを用いることもあり[9]、唐辛子の粉末[2]、タバスコ[2][6]、セロリソルト[2]、塩などが用いられることもある[7][10]。ウォッカ[6][7]、ブランデー[2]、バーボン・ウイスキーなどを用いてアルコール仕立てにする場合もあるが[10]、これは二日酔い対策として飲む際、迎え酒の効果を高めるためともいわれる[9]。
脚注
- ^ a b c d 荻野 2010, p. 109
- ^ a b c d e f g h ビッグズ 1997, p. 40
- ^ Edward Spencer (1899). The flowing bowl. Stanley Paul. p. 167. NCID BA32329280
- ^ 城アラキ 『バーテンダー』 Vol.16、長友健篩画、集英社〈ジャンプ・コミックス デラックス〉、2012年8月24日、43-47頁。 ISBN 978-4-08-859827-7。
- ^ 「何でも食べるぞッ 変わり種カクテル・材料は酢、ケチャップ…」『熊本日日新聞』熊本日日新聞社、1993年8月23日、夕刊、5面。
- ^ a b c ナリタノゾミ (2013年8月11日). “お盆休みの朝に、二日酔い対策にピッタリのドリンクを”. Ha Ma Wo. 2014年6月21日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年6月21日閲覧。
- ^ a b c Brent Rose「古今東西の変わった二日酔い対策、19個」『ギズモード』ゴーカー・メディア、2012年8月29日。2014年4月26日閲覧。
- ^ a b 中村 1995, p. 368
- ^ a b Catherine Zuckerman「二日酔いの治療法、世界でさまざま」『ナショナルジオグラフィック ニュース』ナショナルジオグラフィック協会、2013年1月4日。2016年6月12日閲覧。
- ^ a b 「女性お断り、男が飲みたい「男の酒」 TOP10」『ロケットニュース』、2011年1月28日。2014年4月26日閲覧。オリジナルの2011年12月6日時点におけるアーカイブ。
参考文献
- 荻野修一 『おうちカクテル150』主婦の友社、2010年7月2日。 ISBN 978-4-07-272796-6。
- 中村健二 『カクテルポケット図鑑』主婦の友社〈生活シリーズ〉、1995年4月。 ISBN 978-4-07-216616-1。
- デイビッド・ビッグズ 『カクテル ベストセレクション132』佐々木なおみ訳、駿台曜曜社、1997年3月。 ISBN 978-4-89692-143-4。
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