ブーズー・チェイヴィスとは? わかりやすく解説

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ブーズー・チェイヴィス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 02:48 UTC 版)

ブーズー・チェイヴィス
Boozoo Chavis
ブーズー・チェイヴィス (1997年)
基本情報
出生名 Wilson Anthony Chavis[1]
生誕 1930年10月23日
アメリカ合衆国ルイジアナ州ドッグ・ヒル[2]
死没 (2001-05-05) 2001年5月5日(70歳没)
アメリカ合衆国テキサス州オースティン
ジャンル ザディコ
職業 ミュージシャンシンガー
担当楽器 アコーディオン
活動期間 1954年 - 1964年
1984年 - 2001年
レーベル フォークスター・レコード
ゴールドバンド・レコード
ラウンダー・レコード
エレクトラ・レコード

ブーズー・チェイヴィスBoozoo Chavis , 1930年10月23日 - 2001年5月5日)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州出身のザディコアーティストアコーディオンヴォーカル)。ザディコ音楽草創期の一人である。

略歴

1930年10月23日ルイジアナ州レイクチャールズ近郊の農村、ドッグ・ヒルで生まれた[2]。貧しいクレオールのコミュニティーでクリーニング業、競走馬育成を行う母親によって育てられた。ミュージシャンだった父親からアコーディオンを与えられ、独学で習得。まもなく、年配の親族などとプレイするようになった[1]

1954年ゴールドバンド・レコードのエディ・シューラーからの誘いを受け、同年デビュー・シングル「Paper In My Shoe」を傘下のフォークスター・レーベルよりリリース。これが南部の田舎で受けてヒットとなった。15万枚を売り上げたとされ、ザディコの最初のヒット曲として知られるようになった[1]。翌年には続くシングル「Forty-one Days」をリリースしたもののヒットとはならず、レーベルから正当な支払いを受けていないと感じたチェイヴィスは、以後レコーディングをするのを止めてしまった[1]

1964年には自宅で16曲ほどをレコーディングし、うち2曲がゴールドバンドよりシングルとしてリリースとなったものの、残りは世に出ることがないまま、歳月が過ぎた。以後チェイヴィスは競走馬を育てて生計を立てる傍ら、地元のダンス・パーティーやトレイルライド(ルイジアナのクレオール・カウボーイたちのパーティー)でプレイすることはあったものの、1980年代に入るまでレコーディングをすることはなかった[2]

1984年、妻レオナの後押しを受けて復活を果たした[2]。同年、メゾンデソウル・レコードよりアルバム『Louisiana Zydeco Music』をリリース。1990年には前述の大半が未発表となっていた1964年のレコーディングがラウンダー・レコードより『The Lake Charles Atomic Bomb』と題したアルバムとしてリリースとなった。

以後、チェイヴィスは亡くなるまでレコーディングを続けるようになり、自身のバンドマジック・サウンズを率いてニューポート・フォーク・フェスティバル、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティバルなどにも出演した[3]

1995年にはバーベキューの際の事故で左手の指2本の先を切断する怪我を負いながら、間もなく演奏活動を再開。そのような不屈の精神を持った彼だったが、2001年国立芸術基金(NEA)の人間国宝に相当するナショナル・ヘリテージ・フェローシップを受賞[4]。同年4月に脳卒中で倒れ、その数日後に死去した。

ディスコグラフィー

シングル

  • Boozoo Stomp」 / 「Paper In My Shoe」 (Folk-star GF-1197, 1954年)
  • Forty One Days」 / 「Bye Bye Catin」 (Folk-star 45-1201, 1955年)
  • Hamburger's & Popcorn」 / 「Tee Black」 (Goldband G-1161, 1964年)[5]

アルバム

  • Louisiana Zydeco Music』 (Maison De Soul, 1986年)
  • Boozoo Zydeco』 (Maison De Soul, 1987年)
  • Live At Richard's』 (Rounder, 1988年)
  • Zydeco Homebrew』 (Maison De Soul, 1988年)
  • Boozoo Chavis』 (Elektra/Nonesuch, 1990年)
  • The Lake Charles Atomic Bomb』 (Rounder, 1990年)
  • Boozoo, That's Who!』 (Rounder, 1993年)
  • Live! At The Habibi Temple』 (Rounder, 1994年)
  • Hey Do Right!』 (Discovery, 1996年)
  • Who Stole My Monkey』 (Rounder, 1999年)
  • Down Home On Dog Hill』 (Rounder, 2001年)

関連項目

脚注

外部リンク




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