フラコ・ヒメネスとは? わかりやすく解説

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フラコ・ヒメネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/23 13:17 UTC 版)

フラコ・ヒメネス
Flaco Jiménez
フラコ・ヒメネス(2022年)
基本情報
出生名 レオナルド・ヒメネス
Leonardo Jiménez
生誕 (1939-03-11) 1939年3月11日(86歳)
テキサス州サンアントニオ
出身地 アメリカ合衆国
ジャンル テハノコンフント英語版ロックノルテーニョ英語版カントリー
職業 アコーディオン奏者、歌手
担当楽器 アコーディオンバホ・セクスト英語版ボーカル
活動期間 1946年 -
共同作業者 テキサス・トルネイドズ英語版
ロス・スーパー・セブン英語版
ボブ・ディラン
ドクター・ジョン
ライ・クーダー
マックス・バッカ
公式サイト Facebook

レオナルド・"フラコ"・ヒメネス(Leonardo "Flaco" Jiménez, 1939年3月11日[1] - )は、アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ出身のアコーディオン奏者、歌手[2][3]。地元であるメキシコとの国境地域に根付いたテハノ・ミュージックノルテーニョ・ミュージック(英語: Norteño (music)コンフント(英語: Conjuntoといった音楽ジャンルの名アコーディオン奏者であるが、ジャンルの壁を越え多くの有名アーティストとのコラボレーションをしていることでも知られる[2][3]

来歴

1939年3月11日、コンフントのパイオニアであるサンティアゴ・ヒメネス・スィニア(Santiago Jiménez, Sr.)の息子として生まれる。7歳頃には既に父のバンドで共に演奏する形で音楽キャリアを開始しており、また、かつて父に付けられていたニックネームでもある「フラコ」[注 1]の名を引き継ぎ、フラコ・ヒメネスと呼ばれるようになっていた[2]

地元サンアントニオのミュージシャンやバンドと共に酒場やダンスホール等で演奏しながらアコーディオンの腕を磨き、徐々に評判を高め、1960年代には、サー・ダグラス・クインテット(英語: Sir Douglas Quintetの創始メンバーであるダグ・サームと共に演奏するようになり、その後、ニューヨークに進出しボブ・ディランドクター・ジョンと協演。その後も、ライ・クーダー他多くの有名ミュージシャンと協演することで、コンフントという音楽ジャンルを新たな聴衆に広め続けた[2]

1987年2月の第29回グラミー賞において、「Best Mexican-American Performance」部門で賞を受賞。

1990年、ダグ・サーム他のミュージシャン達と共に、ロックやカントリーと様々なメキシコスタイル音楽とを融合した音楽を創造するテハノ音楽バンド「テキサス・トルネイドズ(英語: Texas Tornados[4]を結成。同バンドは、1991年2月の第33回グラミー賞において、「Best Mexican-American Performance」部門で賞を受賞[2]

1996年2月の第38回グラミー賞において、フラコ・ヒメネス個人として「Best Mexican-American/Tejano Music Performance」部門で賞を受賞。

1999年2月の第41回グラミー賞において、フラコ・ヒメネス個人として「Best Tejano Music Performance」部門で賞を受賞すると共に、ラテンアメリカスーパーグループロス・スーパー・セブン(英語: Los Super Seven」のメンバーとしても「Best Mexican-American Music Performance」部門で賞を受賞[2]

2012年、アメリカ合衆国版人間国宝とも言えるナショナル・ヘリティッジ・フェロウシップ(英語: National Heritage Fellowshipを受賞[2]。その授賞式の為にサンアントニオからワシントンD.C.を訪れた際、NPRの「Tiny Desk Concert」でもパフォーマンスを披露し、健在ぶりを示した[3]

2014年12月、2015年の第57回グラミー賞での「Lifetime Achievement Award」(特別功労賞)受賞者の1人として選ばれた[5]

評価

ジャンルの壁を越えた多くのミュージシャン達との協演や、様々な音楽要素を取り込むことで、コンフント音楽の境界を広げ発展させ、サンアントニオのコミュニティ内に留まらず全米や世界の聴衆にコンフント音楽を広めたテハノ・アコーディオン奏者ということで、アメリカ合衆国版人間国宝とも言えるナショナル・ヘリティッジ・フェロウシップを受賞している[2]

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • Flaco & Max: Legends & Legacies (2014)[6][注 2]

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 「Flaco」(フラコ)は英語で「Skinny」(スキニー/がりがりに痩せている、という意味)という意味のスペイン語。
  2. ^ 第52回グラミー賞の「Best Tejano Album」部門で賞を受賞したコンフント・バンドロス・テクスマニアクス(英語: Los Texmaniacsのバホ・セクスト奏者Max Baca(マックス・バッカ)との共作。

出典

  1. ^ How Mexico Learned To Polka”. NPR.org(Morning Edition) (2015年3月11日). 2015年6月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h Leonardo "Flaco" Jiménez - 2012 NEA National Heritage Fellow”. National Endowment for the Arts (2012年). 2015年6月7日閲覧。
  3. ^ a b c Flaco Jimenez: Tiny Desk Concert : NPR”. NPR Music (2012年11月12日). 2015年6月7日閲覧。
  4. ^ So The Punk Says To The Ranchero, 'You Should Listen To Piñata Protest'”. NPR.org(Alt.Latino) (2015年5月28日). 2015年5月30日閲覧。
  5. ^ Special Merit Awards: Class Of 2015|GRAMMY.com”. Grammy.com (2014年12月18日). 2015年6月9日閲覧。
  6. ^ Smithsonian Folkways - Flaco & Max: Legends & Legacies”. Smithsonian Folkways (2014年). 2015年6月9日閲覧。

外部リンク




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