ジミー・スターとは? わかりやすく解説

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ジミー・スター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/12 14:47 UTC 版)

ジミー・スター
Jimmy Sturr
ジミー・スター
基本情報
出生名 James William Sturr, Jr.
出生 1941年9月25日(71歳)
出身地 アメリカ合衆国
ニューヨーク州オレンジ郡フロリダ
ジャンル ポルカ
公式サイト www.jimmysturr.com

ジミー・スター英語:Jimmy Sturr、1941年9月25日 - )は、ポルカのミュージシャンで、トランペットクラリネットサクソフォーン奏者であり、ジミー・スター&ヒズ・オーケストラ(英語:Jimmy Sturr & His Orchestra)のリーダーである。ジミー・スターはグラミー賞の最優秀ポルカ・アルバムを 18回受賞しており、この記録はポルカ部門では歴代最多である[1]。ジミー・スターはアメリカではおそらく最も人気のあるポルカ・バンドで、RFD-TV(アメリカのケーブルテレビ局)には彼らが主催するテレビ番組がある。

目次

略歴

ジミー・スターは、ニューヨーク州オレンジ郡の村であるフロリダ出身である[2]。スターはアイルランド系アメリカ人だったが、村がポーランド系アメリカ人文化に溢れており、スター自身も若年期からポーランド文化に影響され、定期的にポルカ・ダンスに参加していた[2]。スターは、13歳からクラリネットを地元で演奏するようになった[2]。1960年代は地元でポルカを演奏することに専念し、1969年には自身のレーベル「スター・レコード」(Starr Records) を設立してポルカ・アーティストのマネジメントなどのビジネスをはじめた[2]

1970年代には、ジミー・スター・アンド・ヒズ・オーケストラ (Jimmy Starr and His Orchestra) と宣伝され、アメリカ化されたポルカ(例えばボーカルが英語であることなど)を演奏して、人気を着実に上げていった。1979年には、リード・シンガー兼サクソフォーン奏者のジョニー・カラスをバンドに雇い、このことがバンドの後の成功につながった[2]

1985年にグラミー賞がベスト・ポルカ・アルバム部門を設立すると、その第2回目となる1986年にスターはアルバム『I Remember Warsaw』で同賞を獲得した[3]。その後、『A Polka Just for Me』(1987年)、『Born to Polka』(1988年)、『All in My Love for You』(1989年)、『When It's Polka Time at Your House』(1990年)、『Live at Gilley's』(1991年)と6年連続で同賞を受賞し続けた[3]。スターは、そうしたアルバムを発表するのみではなく、アメリカ中のカジノやフェスティバルで演奏してまわった。

1995年にアルバム『I Love to Polka』で久しぶりにグラミー賞を受賞すると、ジミーのファンを自認するカントリー歌手のウィリー・ネルソンと競演した『Polka! All Night Long』(1996年)、アコーディオン奏者フラコ・ヒメネスとカントリー歌手ビル・アンダーソンと競演した『Living on Polka Time』(1997年)、オーク・リッジ・ボーイズと再びヒメネスと競演した『Dance with Me』(1998年)と4年連続で受賞した[3]。カントリー・ミュージックとの繋がりが深いジミー・スターは、グランド・オール・オプリに登場した史上初のポルカ・アーティストとなった[2]

2000年代になっても、スターのグラミー賞での躍進は続いた。まずベテラン・カントリー歌手のメル・ティリスと競演した『Touched by a Polka』(2000年)でグラミー賞を獲得すると、ブレンダ・リーに加えて再度ウィリー・ネルソンと競演した『Gone Polka』(2001年)、フォークのアーロ・ガズリー とブルーグラス歌手のロンダ・ヴィンセントが参加した『Top of the World 』(2002年、タイトル曲カーペンターズのカバー)、バンジョーのベラ・フレックらが参加した『Let's Polka 'Round』(2003年)と再度4年連続グラミー賞を獲得した[3]

ロックンロールオールディーズをポルカでカバーしたアルバム『Shake, Rattle and Polka!』(2005年)で再度グラミー賞を獲得すると、ベテラン歌手ボビー・ヴィントンと競演した『Polka in Paradise』(2006年)、さらに『Come Share the Wine』(2007年)、『Let the Whole World Sing』(2008年)と再度4年連続で受賞し続けた[3]

ツアー

ツアーでは、バンド・メンバーはジミーが所有する45フィート(約13.7メートル)のツアー・バス(以前はビリー・レイ・サイラスが所有していた)に乗って移動する[1]カーネギー・ホールで7回、ニューヨークのリンカーン・センターで4回、ワルシャワ文化科学宮殿など世界中の有名な会場でコンサートをしている。

ディスコグラフィ

  • Polka Disco (1979年)
  • I Remember Warsaw (1986年、グラミー賞受賞)
  • A Polka Just for Me (1987年、グラミー賞受賞)
  • Born to Polka (1988年、グラミー賞受賞)
  • All in My Love for You (1989年、グラミー賞受賞)
  • When It's Polka Time at Your House (1990年、グラミー賞受賞)
  • Live at Gilley's! (1991年、グラミー賞受賞)
  • A Jimmy Sturr Christmas (1992年)
  • Sturr It Up (1993年)
  • Polka Christmas (1993年)
  • Polka Your Troubles Away (1994年)
  • Polka Saturday Night (1994年)
  • Saturday Night Polka [Ranwood] (1993年)
  • Polka Favorites (1995年)
  • I Love to Polka (1995年、グラミー賞受賞)
  • Polka! All Night Long with ウィリー・ネルソン (1996年、グラミー賞受賞)
  • Pure Polka (1997年)
  • Living on Polka Time with ビル・アンダーソン and フラコ・ヒメネス (1997年、グラミー賞受賞)
  • Dance with Me with オーク・リッジ・ボーイズ and フラコ・ヒメネス (1998年、グラミー賞受賞)
  • Life's a Polka (1998年)
  • Polkapalooza (1999年)
  • Jimmy Sturr Polka (2000年)
  • Touched by a Polka with メル・ティリス (2000年、グラミー賞受賞)
  • Gone Polka with ウィリー・ネルソン and ブレンダ・リー (2001年、グラミー賞受賞)
  • Top of the World with アーロ・ガズリー and ロンダ・ヴィンセント (2002年、グラミー賞受賞)
  • Let's Polka 'Round (2003年、グラミー賞受賞)
  • Rock 'N Polka (2004年)
  • Hooked on Polkas (2004年)
  • All American Polkafest (2004年)
  • First Class Polkas (2004年)
  • Shake, Rattle and Polka! (2005年、グラミー賞受賞)
  • Best of Jimmy Sturr, Vol.2 (2006年)
  • The Greatest Hits of Polka (2006年)
  • Polka in Paradise with ボビー・ヴィントン (2006年、グラミー賞受賞)
  • Come Share the Wine (2007年、グラミー賞受賞)
  • Let the Whole World Sing (2008年、グラミー賞受賞)
  • Polka Cola with ビル・アンダーソン (2009年)

バンド・メンバー

  • Jimmy Sturr - ボーカル
  • Steve Swiader - アコーディオン
  • Dennis Coyman - ドラムス
  • Eric Parks - トランペット
  • Frank Urbanovitch - ボーカル、フィドル
  • Johnny Karas - ボーカル、テナー・サクソフォーン
  • Keith Slattery - ピアノ
  • Kenny Harbus - トランペット
  • Kevin Krauth - トランペット
  • Nick DeVito - クラリネット、アルト・サクソフォーン
  • Greg Dolecki - クラリネット、アルト・サクソフォーン
  • Rich Pavasaris - ベース・ギター
  • Gus Kosior - マネージャー

脚注

  1. ^ a b Sisario, Ben (2006年2月5日). “The Polka King Rolls Out the Barrel for the 19th Time”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2006/02/05/arts/music/05sisario.html?pagewanted=all 2010年10月18日閲覧。 
  2. ^ a b c d e f Steve Huey, Rovi. TopTenReviews - Jimmy Sturr: Biography. 2011年10月14日閲覧。
  3. ^ a b c d e Past Winners Search. GRAMMY.com. 2011年10月14日閲覧。

外部リンク


ジミー・スター(Jimmie)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 07:40 UTC 版)

オースティン&アリー」の記事における「ジミー・スター(Jimmie)」の解説

本名は、ジミー・スター。スターレコードのオーナーアリージミー息子バイオリン教えている。

※この「ジミー・スター(Jimmie)」の解説は、「オースティン&アリー」の解説の一部です。
「ジミー・スター(Jimmie)」を含む「オースティン&アリー」の記事については、「オースティン&アリー」の概要を参照ください。

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