フックレンチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 02:08 UTC 版)
フックレンチまたはフックスパナ、引掛スパナとも呼ばれる。英語では、Spanner wrenchesと表記する。用途に合わせて色々な種類がある。工作機械やオートバイ・自転車などに使われる多くの特殊なナットは、ノッチを外周に切って作られる。これらナットのためにフックレンチ(Hook spanner)は必要とされる。このレンチは、先端に突起が付いたフックと、曲がったアームを備えている。この突起は、ナットのノッチの1つに適合する、そして、指定された一方向にハンドルを回してナットをゆるめるか締める。レンチは刻み溝をつけられたナットの特定のサイズ用に製造されるタイプか、またはアームを一定のサイズの範囲に合わせることができる調節腕を持ったタイプがある。これらは、アジャスタブルフックレンチ(Ajustable hook spanner)、または自在フックレンチと呼ばれる。もう一種類のレンチは、ピンタイプ(Pin spanner)である。ピンタイプは、フックの代わりにピンを備えている。このピンは、ナットの外周部分の穴に嵌まる。そして、ピンがナットに直面して穴に嵌まるように設計されているレンチをフェイスピンタイプ(Face pin spanner)という。レンチが外れるとナットを損傷したり事故になるので、フックレンチを使うときは回転力がレンチからナットへ伝わる間、突起のフックまたはピンが安定してナットと接触していることを常に確認する必要がある。
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