フェーボ・ダ・ブレシアの肖像とは? わかりやすく解説

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フェーボ・ダ・ブレシアの肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 02:59 UTC 版)

『フェーボ・ダ・ブレシアの肖像』
イタリア語: Ritratto di Febo da Brescia
英語: Portrait of Febo da Brescia
作者 ロレンツォ・ロット
製作年 1543–1544年
種類 キャンバス上に油彩
寸法 82 cm × 78 cm (32 in × 31 in)
所蔵 ブレラ美術館ミラノ
ラウラ・ダ・ポーラの肖像ブレラ美術館ミラノ

フェーボ・ダ・ブレシアの肖像』(フェーボ・ダ・ブレシアのしょうぞう、: Ritratto di Febo da Brescia: Portrait of Febo da Brescia)は、イタリア盛期ルネサンスヴェネツィア派の画家ロレンツォ・ロットが1543–1544年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である[1][2][3]。本作および対になる『ラウラ・ダ・ポーラの肖像』は、1859年に画家のフランチェスコ・アイエツによりミラノブレラ美術館のために購入され[2]、翌年、イタリア王国の初代国王となったヴィットーリオ・エマヌエーレ2世がその購入費を拠出した[1]。作品は以来、ブレラ美術館に所蔵されている[1][2][4]

本作と『ラウラ・ダ・ポーラの肖像』には2枚1組で夫婦の絆を祝福する当時の傾向が現れている[2]が、ロットはこれら2点以外には2枚組の作品は手掛けていない[2]。 両作品は1453年4月の画家の帳簿に記録されており、これら2点に40スクード金貨が支払われた[2]。両作品は1544年に夫妻に引き渡され、1547年のフェーボの死後は家系が途絶える19世紀まで妻の子孫に相続された。

フェーボ・ダ・ブレシアはトレヴィーゾの町の重要な人物で、彼の高い社会的地位はその優雅が服装により強調されている。本作は、対になる『ラウラ・ダ・ポーラの肖像』より縦が9センチ短い。フェーボの顔がラウラの顔より額縁にずっと近いことは、キャンバスの上辺が切断されていることを示唆している[1]

脚注

  1. ^ a b c d Portrait of Febo da Brescia”. ブレラ美術館公式サイト (英語). 2023年12月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f ブレラ 絵画館全作品ガイド 1997年、35頁。
  3. ^ Carlo Pirovano, Lotto, Electa, Milano 2002.ISBN 88-435-7550-3
  4. ^ Brera. Guida alla Pinacoteca, Electa, Milano 2004. ISBN 978-88-370-2835-0

参考文献

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