ピバル酸とは? わかりやすく解説

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ピバル酸

分子式C5H10O2
その他の名称Pivalic acid、2,2-Dimethylpropanoic acid、Trimethylacetic acidネオペンタン酸、Neopentanoic acidtert-ペンタン酸、tert-Pentanoic acid、2,2-Dimethylpropionic acid、ピバリン酸、Pivalinic acid
体系名:2,2-ジメチルプロピオン酸、トリメチル酢酸、2,2-ジメチルプロパン酸、ピバル酸


ピバル酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 09:29 UTC 版)

ピバル酸
識別情報
CAS登録番号 75-98-9 
PubChem 6417
ChemSpider 6177 
UNII 813RE8BX41 
ChEBI
ChEMBL CHEMBL322719 
特性
化学式 C5H10O2
モル質量 102.13 g mol−1
密度 0.905 g/cm3
融点

35 °C, 308 K, 95 °F

沸点

163.7 °C, 437 K, 327 °F

関連する物質
関連物質 ネオペンチルアルコール
ネオペンタン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ピバル酸(ピバルさん、pivalic acid)は、tert-ブチル基を持つカルボン酸である。ピバリン酸、ネオペンタン酸、トリメチル酢酸などの別称がある。異性体には吉草酸イソ吉草酸ヒドロアンゲリカ酸がある。

無色の液体もしくは白色結晶で、刺激臭を有する。水溶液は弱酸性を示す。pKa は 5.01 (25 °C)。強酸化剤と激しく反応する。多くの金属と反応して水素を生じる。

立体障害による安定性を利用した保護基ピバロイル基)として使用される。

ピバル酸は tert-ブチルマグネシウムクロリド(グリニャール試薬)に二酸化炭素を吹き込んで製造される[1]tert-ブチルシアニドの加水分解、2,2-ジメチルプロパン-1-オール(ネオペンチルアルコール)のクロム酸酸化ピナコロンの酸化、一酸化炭素ブタノールイソブチルアルコール、もしくはアセトンとの高温・高圧下の反応によっても合成される。

異性体

関連項目

脚注

  1. ^ Puntambeker, S. V.; Zoellner, E. A. (1928). "Trimethylacetic acid". Organic Syntheses (英語). 8: 104.; Collective Volume, vol. 1, p. 524



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