ビングループとは? わかりやすく解説

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ビングループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 03:58 UTC 版)

ビングループJSC
Vingroup Joint Stock Company
ビングループが運営するカジノも併設する大型リゾート・娯楽・複合商業施設グランドワールド・フーコック
種類 公開会社
市場情報 HOSE: VIC
本社所在地  ベトナム
ハノイロンビエン区
設立 1993年
業種 コングロマリット
代表者 ファム・ニャット・ブオン(会長)
売上高 89兆3920億VND(2017)
純利益 9兆4450億VND(2017)
総資産 213兆7920億VND(2017)
従業員数 43,000人(2017)
主要株主 ファム・ニャット・ブオン (53%)
外部リンク https://vingroup.net/
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ビングループ (Vingroup) は、ベトナム最大の私有企業であるコングロマリット。事業は不動産ホテルリゾート開発、遊園地事業、小売業病院事業、教育事業など多岐に渡る事業を展開しており、2018年9月末時点でビングループ傘下の子会社数は58社に上る[1]。2021年4月には、東南アジア最大級の総面積85haの24時間営業・入場無料で"眠らない街"を標榜し、テーマパークカジノも併設する大型リゾート娯楽複合商業施設の「グランドワールド・フーコック」をオープンさせた。[2][3][4]

創業者のファム・ニャット・ブオン英語版は2019年8月時点でフォーブスの世界長者番付194位にランクされる資産家となっている[5]

歴史

1993年にファム・ニャット・ブオンがウクライナでテクノコムを創業する。当初はMivinaブランドの即席麺などを製造していた。2000年にベトナムで核ブランドとなるビンコムとビンパールの事業を開始する。2007年、ビングループはホーチミン証券取引所に上場。2010年、ビングループはテクノコムをネスレに1500万ドルで売却した[6]

創立25周年となる2018年7月26日、ビンホームズがホーチミン市に建設していたランドマーク81タワーにてショッピングモールの「ビンコムセンター」が先行オープンした[7]

ビングループはまたプロモーターとしてハノイ市との協力で、2020年からのF1ベトナムGP開催を実現させた[8]

2018年11月には「ビンファ」(VinFa)の展開を開始してドラッグストア事業に参入した[9]

2019年5月、韓国のチェボル英語版(財閥)であるSKグループがビングループの株式6.1%を10億ドルで取得[10]

事業

不動産・リゾート開発等

グランドワールド・フーコック

不動産開発のビンホームズ (VinHomes) 、リゾートホテルチェーンのビンパール (VinPearl)、総面積は85haのテーマパークカジノも併設する大型リゾート・娯楽・複合商業施設で24時間営業のグランドワールド・フーコック遊園地運営のビンパールランド(VinPearl Land) を擁する。

小売業

ショッピングセンターを展開するビンコム (VinCom) 、スーパーマーケットチェーンのビンマート (VinMart) 、コンビニエンスストアチェーンのビンマート+ (VinMart+)、ドラッグストアチェーンのビンファ (VinFa) 、家電量販店チェーンのビンプロ (VinPro) 、ネット通販サイトのAdayroi.comを擁する。

医療・教育

病院事業のビンメック (VinMec) 、幼稚園および小中高等学校を展開するビンスクール (Vinschool) を設立している。さらにコーネル大学ペンシルベニア大学との提携で大学を運営するビンユニバーシティ (VinUniversity) の計画もある。

また、PVFフットボールアカデミー(The Promotion Fund of Vietnamese Football Talent、ベトナムサッカー選手才能育成基金)の運営を行っており、元日本代表監督のフィリップ・トルシエらを招へいして若手選手の育成にあたっている。

自動車

ビンファストの項目を参照。

スマートフォン

2018年12月、ビングループはスペインのBQ社の株式の過半数を取得[11]。子会社のビンスマートは同社のAndroid端末をベースとして「Vスマート」ブランドのスマートフォンの開発・販売を行う。さらに2019年4月にはフランスArchosと資本業務提携を結び、ビングループは同社の株式60%を取得した[12]

その他

安全安心な農作物の生産を目的とするビンエコ (VinEco) 、アニメーションスタジオのビンタタ (VinTaTa) などのグループ企業もある。

脚注

  1. ^ ビングループ、ITや宿泊サービスなど4子会社を設立へ”. ベトジョー (2018年11月23日). 2019年10月13日閲覧。
  2. ^ TOPページ”. Grand World公式サイト. 2023年8月4日閲覧。
  3. ^ テーマパークもカジノも 「24時間眠らない島」に変貌した、ベトナム漁民の島”. The Asahi Shimbun GLOBE. 2023年8月4日閲覧。
  4. ^ グランドワールドフーコック アトラクションチケット”. klookトラベル. 2023年8月4日閲覧。
  5. ^ ビングループ会長、世界長者番付でトップ200入り”. ベトジョー (2019年8月2日). 2019年10月13日閲覧。
  6. ^ Will Chu (2018年4月4日). “Nestlé invests €21.3m in Ukrainian Mivina factory”. foodnavigator.com. 2019年10月13日閲覧。
  7. ^ 国内最高層ランドマーク81でビンコムが開店”. エヌ・エヌ・エー (2018年7月27日). 2019年10月13日閲覧。
  8. ^ F1ベトナムGPの開催が正式決定!首都ハノイ市街地を使ったティルケ設計のストリートサーキット”. Formula1-Data (2018年11月9日). 2019年10月13日閲覧。
  9. ^ ビングループ、医薬品小売業に進出―ハノイに11店舗オープン”. ベトジョー (2018年11月14日). 2019年10月13日閲覧。
  10. ^ SK Group invests $1 billion in Vingroup as part of Vietnam expansion”. ロイター (2019年5月16日). 2019年10月13日閲覧。
  11. ^ BQ joins forces with Vingroup, which has acquired major shares in the Spanish company”. BQ (2018年12月20日). 2019年10月13日閲覧。
  12. ^ Archos & VinSmart announce their strategic partnership with the ambition to become one of the key players in the consumer tech industry across Europe by 2020” (PDF). Archos (2019年4月29日). 2019年10月13日閲覧。

外部リンク



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