ビッグ・ディール

アイビー図鑑

ビッグ・ディール(Big Deal)

ヘリックス種(Helix) 直径５センチほどの厚みのある丸い葉なので、アメリカで発見された当時「ゼラニューム」の名前で売り出されたという。確かに葉型は似ている。 ククル・シェルやクリオスなどと同じ仲間の直立型で、丈夫なしっかり硬い茎を持ち樹木状に茂る。すべての葉が丸いのではなく角張った葉が入り交じる点もククル・シェルなどと共通している。 日本へは最初から長い枝を垂らすタイプのものが中心に導入されて、なぜかこの直立型は紹介が遅れた。 欧米でも「これがアイビー？」と驚く人がいるという。日本のコレクターも同じだろう。一鉢手に入れて垂れ下がるタイプの鉢と並べると著しい違いが目立って楽しい。 このタイプはいずれも地植えでは高さが１ｍほどにも茂る。枝が丈夫といっても台風にはかなわないから植え込むには安全な場所を選ばなくてはならない。 安全な置き場がないときは大鉢に植えて台風の時には避難させるに限る。 姉妹品種にスモール・デイルがある。これらはサイズの大小ではなく葉型が違う。 スモールの方が平均的には小型と言えるし鉢植えにはこちらが使いやすい。 （スモール・デイル参照）