パーセル
17世紀後半のイギリスを代表する作曲家。数多くのアンセムを作曲した。奇数の小節数からなるテーマやフレージングにみられる不規則性、拍子とリズムの衝突、楽想の展開などから、自由奔放さがうかがえる。鍵盤楽器のための作品としては、《ハープシコードまたはスピネットのための曲集》(1696)を作曲している。
王室付属礼拝堂少年聖歌隊に入っていた時にギボンズやバードの作品を通して学んだ。変声期を迎えると、王室の楽器の保存、修理、調律の助手を務めるようになった。18歳で王室弦楽団の常任作曲家となり、その後、ウェストミンスター・アベイや王室付属礼拝堂のオルガニストも務めた。
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