パルニーの詩集『マダガスカル島民の歌』
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エヴァリスト=デジレ・ド・パルニーは、インド洋のブルボン島(現在のレユニオン島。マダガスカル島の東に位置する。)に生まれたクレオール であり、晩年にはアカデミー・フランセーズ会員となった詩人である。詩集『マダガスカル島民の歌』は、パルニーがインドに住んでいた1787年の作品で、序文と12の詩から成っている。序文ではマダガスカル島の風土や人々の暮らしなどを紹介した後、「私は彼ら(注:マダガスカル島の人々)の習慣やしきたりについての情報を与えてくれるようないくつかの歌を収集し、翻訳した。」と書いているが、パルニーは実際にマダガスカル島を訪れたことがなく、またマダガスカル語も解さなかったため、詩は翻訳ではなく全てパルニーの創作であると考えられている。 ラヴェルはこの詩集から、「シャンソン12」、「シャンソン5」、「シャンソン8」の3篇を選び曲付けした。なお、ラヴェルは、ピアニストのリカルド・ビニェスを通じて学生時代からこの詩集の存在を知っていたとされる。
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