パリティ・グリッド制について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 22:02 UTC 版)
「トンネルの中の蛇」の記事における「パリティ・グリッド制について」の解説
トンネルの中の蛇(スネーク)参加国は2国間でお互いに、計4.5%(中心レート±2.25%)のトンネルのなかで、計2.25%(中心レート±1.125%)の上限・下限を設定していたが、通貨の変動がこの上限・下限を超える可能性が出たとき、当該国の中央銀行が自国通貨によって介入し、変動を変動幅内に収める。この方式をパリティ・グリッド制(平価の格子)という。1972年から実施。パリティ・グリッドとは、正確には各国相互間の変動幅を示す一覧表のことを指しており、この一覧表が格子のように見えたことからこのように名づけられた。パリティ・グリッド制は後の欧州通貨制度 (EMS) の欧州為替相場メカニズム (ERM) でも採用された。欧州通貨制度においては、上下各2.25%(ただし、イタリア・リラのみ上下各6%)、計4.5%の変動幅が設定された。
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