パライパトス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 17:15 UTC 版)
パライパトスによると、渡守のパオーンは一生を舟と海に関わって生活した。普段の仕事場は海峡であった。パオーンは非常に分別のある人物で、お金を払える者からだけ受け取ったので、誰からも非難されることがなかった。その人柄はレスボス島の人々にとっては驚きの的であり、彼の生き方は女神アプロディーテーも称讃するところとなった。というのも、女神がパオーンを試すため老婆の姿になってやって来ると、パオーンはすぐに女神のために船を出してやり、報酬を何も要求しなかったからである。女神は感心し、返礼として年老いたパオーンを若くて美しい男に変えてやった。このパオーンはサッポーが恋い焦がれ、詩の中で自分の恋情を歌った人物だという。
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