ハルテリア目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/10 00:33 UTC 版)
細胞の側面に繊毛(長さ10μm以上)の束がある。この繊毛束は硬い繊毛 (stiff cilia) あるいは刺 (bristles) と表現され、この目の特徴となっている。代表属の Halteria は細胞の直径30μm前後であり、日本でよく見られるオドリフデヅツムシ H. grandinella は体側に3本ずつの繊毛の束を7組持つ。繊毛の本数は種によって異なる。 ハルテリアの仲間は、緩慢な遊泳と、跳躍的で俊敏な遊泳とを行う。後者の動作は顕微鏡下で追える速度ではなく、生きた細胞の長時間の観察は困難である。グルタルアルデヒドによる固定やプロタゴール染色 (protargol stain) を行った細胞は観察しやすいが、固定法・染色法によっては繊毛束が解けるなどして生体とは見た目が変化する為、注意が必要である。 Halteriida ハルテリア目Halteriidae ハルテリア科Meseres、Halteria ハルテリア、Pelagohalteria
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