は‐てんこう〔‐テンクワウ〕【破天荒】
読み方:はてんこう
[名・形動]前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曽有(みぞう)。「—の試み」「—な大事業」
[補説] 「天荒」は未開の荒れ地の意。唐の時代、官吏登用試験の合格者が1名も出なかった荊州は人々から「天荒」といわれていたが、劉蛻(りゅうぜい)が初めて合格して「天荒を破った」といわれたという、「唐摭言(とうせきげん)」「北夢瑣言(ほくむさげん)」の故事から。
文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「だれも成し得なかったことをすること」と「豪快で大胆な様子」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。
平成20年度調査 | 令和2年度調査 | |
だれも成し得なかったことをすること (本来の意味とされる) | 16.9パーセント | 23.3パーセント |
豪快で大胆な様子 (本来の意味ではない) | 64.2パーセント | 65.4パーセント |
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