ノック式(ラチェット式)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 07:06 UTC 版)
「シャープペンシル」の記事における「ノック式(ラチェット式)」の解説
一般的なシャープペンシルには後端に替芯補充口の蓋を兼ねた押す部分(ノックボタン)があり、これを押すことにより、先端より芯が1mm弱程度繰り出される。この蓋を取ると、消しゴム、さらに芯を入れるパイプ(芯タンク)がある。消しゴムは芯タンクの栓の役目も兼ねている。 芯タンクと連なる内部機構の先端には、芯を固定するためのチャックと、チャックの開閉タイミングをコントロールするためのチャックリングがあり、外装先端の口金内部にはチャック開放時に芯を止めるためのパッキン(芯戻り止め)が付いている。これらがノック動作中に連動することで芯を繰り出すことができる。 ノックを押すと、内部機構が前進する。チャックに固定された芯も前進する。 一定距離まで進むと、チャックリングが外れ、チャックが開放される。芯は芯戻り止めで保持される。 ノックを離すと、ばねで内部機構が後退する。 一定距離まで戻ると、チャックリングが嵌り、チャックが閉鎖して、芯が固定される。 一般的なノックボタンは後端にあり、筆記時には持ち替えて操作するが、持ち替えずに操作できるよう改良したものもある。軸の側面にノックボタンがあるサイドノック式や、振ることでノック同様の操作ができる振り子式、軸を握り浅く曲げることでノック同様の操作ができる中折れ式(ボディノック式)などがある。
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