カール・ネーハマー
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カール・ネーハマー
Karl Nehammer
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2023年撮影
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生年月日 | 1972年10月18日(52歳) |
出生地 | ![]() |
出身校 | ドナウ大学クレムス校 |
所属政党 | オーストリア国民党 |
配偶者 | カタリナ・ネーハマー |
子女 | 2人 |
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内閣 | ネーハマー内閣 |
在任期間 | 2021年12月6日 - 2025年1月10日 |
連邦大統領 | アレクサンダー・ファン・デア・ベレン |
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在任期間 | 2021年12月3日 - 2025年1月5日 |
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内閣 | 第2次クルツ内閣 シャレンベルク内閣 |
在任期間 | 2020年1月7日 - 2021年12月6日 |
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在任期間 | 2018年1月20日 - 2020年1月3日 |
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選挙区 | ウィーン第9選挙区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2017年11月9日 - 2020年1月7日 |
カール・ネーハマー Karl Nehammer |
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生誕 | 1972年10月18日(52歳)![]() |
所属組織 | ![]() |
軍歴 | 1993 - 1997 |
最終階級 | 中尉 |
カール・ネーハマー(ドイツ語: Karl Nehammer [kaɐ̯l ˈneːhamɐ]; 1972年10月18日[1]-)は、オーストリアの政治家。2020年1月より連邦内務大臣(内相)を務めたのち、2021年12月にオーストリア国民党党首およびオーストリア共和国連邦首相(第29代)に就任し、2025年1月まで務めた。
姓はネーハマー[2][3]の他、ネハマー[4][5]、ネハンマー[6][7]やネハンメル[8][9]などとも書かれる。
来歴
ウィーン出身[1]。政界入り前は軍人であり[10]、1992年10月に一年志願兵となり1996年4月までオーストリア軍に所属していた[1]。ドナウ大学クレムスで政治コミュニケーションを修め、2017年11月にオーストリア国民議会議員、2018年1月には国民党の幹事長となった[1]。
2020年1月7日、国民党党首のセバスティアン・クルツが首相に再就任し第2次クルツ内閣が発足するとネーハマーは内相として入閣し[11]、国内のコロナウイルス対策のロックダウンや11月2日のウィーンでの銃撃事件への対応に当たった[3][4]。
2021年10月9日、クルツ首相が汚職疑惑により辞任を表明し、同月11日にアレクサンダー・シャレンベルク外相が後任の首相となる[12](ネーハマーは内相として留任)。しかしそのわずか2か月後の12月2日にクルツは政界引退を表明し、これを受けてシャレンベルクも首相を辞任する意向を示した[13]。
12月3日に国民党の緊急幹部会でネーハマーが新党首に選出されたのち、6日にアレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領により連邦首相に任命され[6][13]、ネーハマー内閣が発足した。新内閣ではシャレンベルクが再び外相に任命され、後任の内相にはニーダーエスターライヒ州議会副議長のゲアハルト・カルナーが就任することとなった[13]。就任から2日後の12月8日にはドイツでオラフ・ショルツが連邦首相に就任しており、ネーハマーとショルツは12月15日にブリュッセルで面会している[14]。
2022年1月7日、コロナウイルス検査で陽性反応が出たことが発表された[15]。
2024年9月29日に執行された総選挙で国民党は51議席にとどまり、57議席のオーストリア自由党に第1党の座を明け渡した。しかし極右とされる自由党による組閣は困難と見られていたこともあり[16]、ファン・デア・ベレン大統領はネーハマーに組閣を要請したが連立交渉が破談し、2025年1月4日に新政権の組閣を断念し辞任を表明。国民党は翌5日にクリスティアン・シュトッカー事務局長を暫定党首に選出し[17]、1月10日に外相のアレクサンダー・シャレンベルクが暫定首相に就任したことに伴い退任した[18]。
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シャレンベルク外相と(2020年8月30日)
家族
妻のカタリナ・ネーハマーは連邦国防省のスポークスパーソンを務めたのち、民間PR企業のコンサルタントとなった[20][21] 。ネーハマー夫妻には二人の子どもがいる[22]。カタリナの父であるペーター・ニデツキーはオーストリア放送協会の司会者である[20]。
脚注
- ^ a b c d Karl Nehammer, MSc, Biografie - オーストリア議会
- ^ 新型コロナウイルス関連情報(4月28日現在) (PDF) - 在オーストリア日本国大使館
- ^ a b (コロナ特集)オーストリアは新型コロナウイルスとどう向き合ってきたか - 一般社団法人霞関会(2020年8月31日)
- ^ a b ウィーンでテロ事件、3人死亡-銃撃犯はイスラム国支持者と内務相 - Bloomberg(2020年11月3日)
- ^ ヒトラーの生家、2023年までに警察署に変える - 東亜日報(2020年6月4日)
- ^ a b ネハンマー新首相就任 オーストリア - 時事ドットコム(2021年12月7日)
- ^ オーストリア新首相、ネハンマー内相が就任へ - 日本経済新聞(2021年12月3日)
- ^ わずか2カ月、相次ぎ辞任 オーストリア新首相にネハンメル氏 - 朝日新聞デジタル(2021年12月4日)
- ^ ウィーンのユダヤ教会で銃撃、複数の死傷者 内相「テロ攻撃」 - ロイター(2020年11月3日)
- ^ オーストリア新首相に元軍人、移民に厳格姿勢 与党党首・首相辞任で - 朝日新聞デジタル(2021年12月7日)
- ^ 第2次クルツ内閣発足、緑の党が初の連邦政権参入 - ジェトロ(2020年1月10日)
- ^ クルツ首相が辞任、シャレンベルク外相が後任に - ジェトロ(2021年10月12日)
- ^ a b c クルツ前首相の政界引退表明により、新政権が大幅な内閣改造へ - ジェトロ(2021年12月6日)
- ^ Premiere in Brüssel: Nehammer, Scholz und der russische Bär - Kurier(2021年12月15日)
- ^ オーストリア首相がコロナ陽性、無症状で自主隔離中 追加接種済み - ロイター(2022年1月8日)
- ^ “オーストリア総選挙、極右自由党が初の第1党へ 連立樹立は難航か”. ロイター. (2024年9月30日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “オーストリア中道派の連立交渉決裂、極右主導の協議へ 首相辞任表明”. ロイター. (2025年1月6日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “外相が暫定首相に就任 オーストリア”. 47NEWS. 共同通信社. (2025年1月10日) 2025年1月11日閲覧。
- ^ “オーストリア首相、和平探る プーチン氏と会談へ”. 共同通信 (2022年4月11日). 2022年4月22日閲覧。
- ^ a b FPÖ: "Postenschacher" bei Familie Nehammer - Heute(2020年1月5日)
- ^ Katharina Nehammer verlässt das Kabinett von Klaudia Tanner - Kurier(2020年7月28日)
- ^ Verdächtiger geständig: Kinder von Nehammer wurden bedroht - Kurier(2021年2月3日)
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Karl Nehammer (nehammerkarl) - Facebook
- Karl Nehammer (@karlnehammer) - X(旧Twitter)
- Karl Nehammer (@karl.nehammer) - Instagram
公職 | ||
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先代 アレクサンダー・シャレンベルク |
連邦首相 2021年 - 2025年 |
次代 アレクサンダー・シャレンベルク (暫定) |
先代 ヴォルフガング・ペショルン |
連邦内務大臣 2020年 - 2021年 |
次代 ゲアハルト・カルナー |
党職 | ||
先代 セバスティアン・クルツ |
オーストリア国民党党首 2021年 - 2025年 |
次代 クリスティアン・シュトッカー (暫定) |
先代 シュテファン・シュタイナー |
オーストリア国民党幹事長 2018年 - 2020年 |
次代 アクセル・メルヒオール |
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