ナーグ・アシュウィン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/05/04 09:56 UTC 版)
| ナーグ・アシュウィン Nag Ashwin |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サンディエゴ・コミコンに出席するナーグ・アシュウィン（2023年）
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| 本名 | シンギレッディ・ナーガ・アシュウィン（Singireddy Naga Aswin） | ||||||||||
| 生年月日 | 1986年4月23日（39歳） | ||||||||||
| 出生地 |  インド アーンドラ・プラデーシュ州ナーガルクルヌール（現テランガーナ州） |
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| 職業 | 映画監督、脚本家 | ||||||||||
| ジャンル | テルグ語映画 | ||||||||||
| 活動期間 | 2008年-現在 | ||||||||||
| 配偶者 | プリヤンカー・ダット（2015年-現在） | ||||||||||
| 主な作品 | |||||||||||
| 『伝説の女優 サーヴィトリ』 『カルキ 2898-AD』 |
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ナーグ・アシュウィン（Nag Ashwin、1986年4月23日[1] - ）は、インドのテルグ語映画で活動する映画監督、脚本家。助監督として映画界でキャリアを積んだ後、2015年に『スブラマニヤムとは誰だ』で監督デビューし、ナンディ賞 新人監督賞を受賞した。2018年には『伝説の女優 サーヴィトリ』で国家映画賞 テルグ語長編映画賞、フィルムフェア賞 テルグ語映画部門監督賞を受賞している。
生い立ち
1986年4月23日、テルグ人夫婦（ジャヤラーム、ジャヤンティ・レッディ）の息子として生まれる。両親は2人とも医師でありハイデラバードでJ・J病院を経営しており、妹のニキラも医師として働いている[2][3]。ナーグ・アシュウィンはハイデラバード公立学校で教育を受け[4]、同校に通っていたラーナー・ダッグバーティとは1年生のころから友人だった[5]。その後はマニパル高等教育アカデミーに進学してマスコミュニケーションの学位を取得し、卒業後はニューヨークフィルムアカデミーで映画監督のコースを受講していた[6]。
キャリア
2008年に助監督として『Nenu Meeku Telusa?』に参加し、その後はシェーカル・カンムラの助監督として『Leader』『Life Is Beautiful』に参加し、同時に俳優として端役出演している[4][7]。
2015年にヴィジャヤンティ・ムービーズ製作の『スブラマニヤムとは誰だ』で監督デビューした[8]。同作はナーニが演じる会社員の自分探しの旅を描いており、このほかにマーラヴィカ・ナーヤル、ヴィジャイ・デーヴァラコンダ、リトゥ・ヴァルマーが出演している。また、同作はインド映画として初めてエベレスト・ベースキャンプで撮影が行われた作品としても知られている[9]。批評家からはナーニの演技や脚本が絶賛されたものの、物語のテンポの遅さについては酷評された[8]。興行的には1億8000万ルピーを記録しており、商業的な成功を収めている[10][11]。
2016年5月にサーヴィトリの生涯を題材にした伝記映画『伝説の女優 サーヴィトリ』の製作を発表した。ナーグ・アシュウィンは製作に際して、6か月間かけてサーヴィトリの生涯について書籍や新聞記事を読むなど詳細なリサーチを行い、彼女と面識にあるジャーナリストや俳優にも取材を行っている。同作はヴィジャヤンティ・ムービーズが製作を手掛け、批評的・商業的な成功を収めたほか[12][13]、第49回インド国際映画祭のインド・パノラマ部門でも上映された[14]。さらに国家映画賞 テルグ語長編映画賞を受賞したほか[15][16]、ナーグ・アシュウィンもフィルムフェア賞 テルグ語映画部門監督賞を受賞している[17]。
2020年2月にはヴィジャヤンティ・ムービーズ設立50周年記念作品として、プラバースを主演に迎えたSF映画の製作を発表し、ワーキングタイトルは「Project K」であることが明かされた[18]。撮影はCOVID-19パンデミックの影響で1年間延期され、2021年7月からラモジ・フィルムシティで撮影され、60億ルピーの費用が投じられた[19]。同作にはプラバースのほかにディーピカー・パードゥコーン、アミターブ・バッチャン、カマル・ハーサンを起用している[20]。2023年7月20日に正式タイトルが『カルキ 2898-AD』であることが明かされ、インド映画として初めてサンディエゴ・コミコンで上映された後、2024年6月27日に劇場公開されたほか、第55回インド国際映画祭のインド・パノラマ部門でも上映された[21]。同作は批評家から高い評価を得ており、『コライダー』から「プラバースとアミターブ・バッチャンの力強い演技、そしてナーグ・アシュウィンの印象的な脚本によって支えられたユニークなSF叙事詩」[22]、『Deadline Hollywood』から「カタルシスがある、凄まじく面白い映画だ」とそれぞれ絶賛されている[23]。
私生活
2015年12月にヴィジャヤンティ・ムービーズ社長C・アシュウィニー・ダットの次女プリヤンカー・ダットと結婚し[24]、彼女との間に息子リシをもうけた[25]。
フィルモグラフィー
映画
| 年 | 作品 | 監督 | 脚本 | 製作 | 出演 | 備考 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2008 | Life Is Beautiful | 助監督 | No | No | Yes | 「アシュウィン」名義 | |
| 2010 | Leader | 助監督 | No | No | Yes | 「Hey CM」歌曲シーン出演 | [26] |
| 2012 | Life Is Beautiful | 助監督 | No | No | Yes | ||
| 2015 | スブラマニヤムとは誰だ | Yes | Yes | No | No | ||
| 2018 | 伝説の女優 サーヴィトリ | Yes | Yes | No | No | ||
| 2021 | 情熱のアンソロジー | Yes | Yes | No | No | 「xLife」を担当 | [27][28] |
| Jathi Ratnalu | No | No | Yes | No | [29] | ||
| 2024 | カルキ 2898-AD | Yes | Yes | No | No |
ウェブシリーズ
| 年 | 作品 | クレジット | 配信 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 2024 | ブッジ&バイラヴァ | クリエイター、監督 | Amazon Prime Video | [30] |
受賞歴
| 年 | 部門 | 作品 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 国家映画賞 | ||||
| 2019年 | テルグ語長編映画賞 | 『伝説の女優 サーヴィトリ』 | 受賞 | [16] |
| フィルムフェア賞 南インド映画部門 | ||||
| 2019年 | テルグ語映画部門作品賞 | 『伝説の女優 サーヴィトリ』 | 受賞 | [17] |
| テルグ語映画部門監督賞 | ||||
| 南インド国際映画賞 | ||||
| 2019年 | テルグ語映画部門作品賞 | 『伝説の女優 サーヴィトリ』 | 受賞 | [31] |
| テルグ語映画部門監督賞 | ノミネート | |||
| IIFAウトサヴァム | ||||
| 2016年 | テルグ語映画部門作品賞 | 『スブラマニヤムとは誰だ』 | ノミネート | [32] |
| ナンディ賞 | ||||
| 2017年 | 新人監督賞 | 『スブラマニヤムとは誰だ』 | 受賞 | [33] |
| ジー・シネ・アワード・テルグ | ||||
| 2019年 | テルグ語映画部門作品賞 | 『伝説の女優 サーヴィトリ』 | 受賞 | [34] |
| 監督賞 | ||||
| ラーミネリ財団賞 | ||||
| 2018年 | 特別賞 | N/A | 受賞 | [35] |
出典
- ^ “Nag Ashwin Birthday Special: రెండే… కానీ ప్రతిభలో మేటి!” (テルグ語). NTV (2022年4月23日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ “Dr. L. Jayanthi Reddy”. JJ Hospital. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “PIX: Venkatesh, Mahesh Babu at Nag Ashwin-Priyanka's wedding reception” (英語). Rediff (2015年12月8日). 2024年8月13日閲覧。
- ^ a b Chowdhary, Y. Sunita (2015年2月9日). “An eye for story” (英語). The Hindu. ISSN 0971-751X. オリジナルの2017年6月25日時点におけるアーカイブ。 2017年9月14日閲覧。
- ^ “Rana Happy on Deverakonda's Achievement” (英語). M9.news (2018年10月13日). 2024年6月28日閲覧。
- ^ “Nag Ashwin to Tharun Bhascker, 7 Telugu directors who studied abroad”. The News Minute (2020年12月25日). 2020年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月4日閲覧。
- ^ “This film came at the right time”. The Hindu. (2015年2月17日). オリジナルの2019年6月26日時点におけるアーカイブ。 2015年7月25日閲覧。
- ^ a b Hooli, Shekhar H. (2015年3月22日). “Yevade Subramanyam Review Roundup: Critics have Mixed Opinions on Nag Ashwin's Work” (英語). International Business Times. 2015年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月6日閲覧。
- ^ “Yevade Subramanyam, the first Telugu film shot in Everest”. Times of India. (2014年12月2日). オリジナルの2014年12月31日時点におけるアーカイブ。 2015年1月14日閲覧。
- ^ “4 Years of ‘Yevade Subramanyam’: Interesting trivia that you probably didn’t know”. The Times of India. (2019年3月22日). ISSN 0971-8257 2024年8月13日閲覧。
- ^ “Tollywood Top 10 Box Office Collection Movies In 2015” (英語). T2BLive (2019年2月19日). 2024年8月13日閲覧。
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- ^ a b “66th National Film Awards: Full winners list”. India Today. Ist. オリジナルの2019年8月9日時点におけるアーカイブ。 2019年8月9日閲覧。
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- ^ “Prabhas 21: Director Nag Ashwin Presents 'Heroes Behind the Screen' in New Update for Film” (英語). News18 (2021年1月29日). 2024年7月10日閲覧。
- ^ “Prabhas gives first clap for Amitabh Bachchan as Nag Ashwin's sci-fi film goes on floors”. India Today (2021年7月24日). 2021年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月24日閲覧。
- ^ “Prabhas and Deepika Padukone to star in Nag Ashwin's film” (英語). The Indian Express (2020年7月19日). 2022年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月26日閲覧。
- ^ “55th IFFI: Indian Panorama announces List of Films to be screened”. Press Information Bureau (2024年10月24日). 2024年10月27日閲覧。 “In the mainstream section, the director of Kalki 2898 AD is referred as Singireddy Nag Ashwin.”
- ^ Ewing, Jeff (2024年6月28日). “'Kalki 2898 AD' Review: This Ambitious Sci-Fi Epic Builds a World Worth Seeing” (英語). Collider. 2024年7月10日閲覧。
- ^ Bunbury, Stephanie (2024年7月1日). “‘Kalki 2898 AD’ Review: Prabhas Epic Is Terrific, Cathartic Fun” (英語). Deadline. 2024年7月10日閲覧。
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- ^ Leader Telugu Full Movie | Rana Daggubati | Sekhar Kammula | Mickey J Meyer. TVNXT Telugu. 7 April 2021. 該当時間: 1:59:04. 2024年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。YouTubeより2024年2月22日閲覧。
- ^ “Pitta Kathalu teaser: Netflix's first Telugu film looks intriguing” (英語). The Indian Express (2021年1月20日). 2021年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月21日閲覧。
- ^ “NetFilx Pitta Kathalu : తెలుగులో మొదటిసారిగా నలుగురు హీరోయిన్స్తో నెట్ఫ్లిక్స్ అలాంటీ వెబ్ సిరీస్.. టీజర్ విడుదల..”. News18 Telugu (2021年1月20日). 2021年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月21日閲覧。
- ^ “'Mahanati' director Nah Ashwin turns producer”. The Hindu (2019年10月24日). 2021年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月24日閲覧。
- ^ Malhotra, Rahul (2024年5月30日). “‘Bujji & Bhairava’ Trailer Enters the Retro-Futuristic World of ‘Kalki 2898 AD'” (英語). Collider. 2024年6月1日閲覧。
- ^ “SIIMA 2019 winners full list: Dhanush, Trisha, Prithviraj win big”. Indian Express (2019年8月17日). 2019年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月18日閲覧。
- ^ “IIFA Utsavam 2015 Nominees - Telugu”. IIFA Utsavam. 2019年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月25日閲覧。
- ^ “2015 Nandi Awards”. オリジナルの2020年6月25日時点におけるアーカイブ。 2020年6月25日閲覧。
- ^ “Tollywood's first and biggest Awards event of the Year on Zee Telugu.”. Zee News (2019年1月25日). 2019年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月26日閲覧。
- ^ “Vice Prez presents Ramineni foundation awards”. Business Standard (2018年10月7日). 2025年1月6日閲覧。
外部リンク
- Nag Ashwin - IMDb
- Nag Ashwin (@nagashwin7) - X（旧Twitter）
- ナーグ・アシュウィンのページへのリンク
