ドブムナトゲユスリカとは? わかりやすく解説

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ドブムナトゲユスリカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/16 21:57 UTC 版)

ドブムナトゲユスリカ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : カ亜目(長角亜目, 糸角亜目) Nematocera
下目 : カ下目 Culicomorpha
上科 : ユスリカ上科 Chironomoidea
: ユスリカ科 Chironomidae
亜科 : エリユスリカ亜科 Orthocladiinae
: ムナトゲユスリカ属 Limnophyes
: ドブムナトゲユスリカ L. tamakitanaides
学名
Limnophyes tamakitanaides
Sasa, 1981
和名
ドブムナトゲユスリカ

ドブムナトゲユスリカ学名Limnophyes tamakitanaides)は、ハエ目(双翅目)・ユスリカ科に属する昆虫である。

分布

日本本州四国九州)に分布する[1]

特徴

体長約2.5mm[1]。体色は近縁種のコムナトゲユスリカ(Limnophyes minmus)やヤリガタムナトゲユスリカ(Limnophyes pentaplastus)よりも黒っぽい[1]。楯板基部に葉状の刺毛が20本前後ある[1]。同属のユスリカと同様に、触覚鞭節は10~13分環節よりなる[2]。触角比は0.80[1]

名称

属名のLimnophyesは「沼沢+美しい姿態の」という意味[3]。ドブムナトゲユスリカの種小名は非常にユニークで、「多摩汚いです」という日本語のローマ字表記をギリシア語の接尾辞風に綴ったものである[3]。これは多摩川の汚い部分に生息していることに由来する[3]。この学名は日本の衛生動物学者である佐々学によって命名され、彼は他にも172種ものユスリカを命名している[3]。ドブムナトゲユスリカと似たようなネーミングの学名を持つユスリカとして、Limnophyes tamakireides(「多摩綺麗です」)やLimnophyes tamakiyoides(「多摩清いです」)がいる[3]

脚注

  1. ^ a b c d e 『図説 日本のユスリカ』p.117
  2. ^ 『図説 日本のユスリカ』p.116
  3. ^ a b c d e 『学名論―学名の研究とその作り方』

参考文献

  • 日本ユスリカ研究会 『図説 日本のユスリカ』 文一総合出版、2010年9月9日ISBN 978-4829911723
  • 平嶋義宏 『学名論―学名の研究とその作り方』 東海大学出版会、2012年10月1日ISBN 978-4486019237



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