トリーナキエー島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 00:42 UTC 版)
その後の航海でヘーリオス神の牡牛が飼育されているトリーナキエー島が見えたとき、オデュッセウスはテイレシアースとキルケーの助言を思い出して、部下に島を素通りするよう命じた。これに対してエウリュロコスは皆が疲れていることを訴えて、一晩だけ上陸し、翌朝航海に出るべきだと主張した。ところが上陸後、航海に必要な風が一向に吹かず、1か月もの間島に足止めされることになった。最初のうちは彼らはオデュッセウスの言いつけを守ってヘーリオスの家畜に手を出すことはなかったが、キルケーの与えてくれた食料が尽きると、飢えの苦しみにさいなまれた。そこでエウリュロコスはオデュッセウスが眠っているすきに他の船員を扇動し、ヘーリオスの家畜を殺して食らった。そのためゼウスはオデュッセウスの船を雷で撃ち、エウリュロコスをはじめとするヘーリオスの家畜を食らったオデュッセウス以外の男全員を海の藻屑に変えた。
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