トリス塩酸緩衝液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 15:57 UTC 版)
「トリスヒドロキシメチルアミノメタン」の記事における「トリス塩酸緩衝液」の解説
トリス塩酸緩衝液はトリスを用いた最も単純な緩衝液である。トリスの水溶液(pH 10.5程度)に塩酸を滴下して望みのpHに調整して用いる。この場合は塩酸の中和熱・希釈熱によって溶液温度が上昇するため、pHの測定は温度補正を行うか、使用温度に放置してから行う必要がある。代わりにトリスとトリス塩酸塩を混合して調製する方法もある。 単独で用いるほか、1M(mol/L)の濃度でpHを調整しておき、これを薄めて後述のTE緩衝液などの調製に用いることも多い。この場合希釈によってpHが若干(0.1程度)ずれる。トリスによる緩衝液を使う日常的な用途では実害は少ないが、正確さは損なわれるため注意が必要である。
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