TE緩衝液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/06 15:57 UTC 版)
「トリスヒドロキシメチルアミノメタン」の記事における「TE緩衝液」の解説
TE緩衝液はトリス(Tris)とエチレンジアミン四酢酸(EDTA)からなる緩衝液で、DNAやRNAを用いた実験に使われるごく基本的な緩衝液である。トリスによりpHを弱アルカリ性に保つことで、核酸を脱プロトン化しておき、沈殿することを防いでいる。EDTAはヌクレアーゼの活性に必要なマグネシウムなどの2価陽イオンをキレートして、DNAやRNAの分解を防ぐ目的で添加されている。 組成 Tris/Tris-HCl 10 mM EDTA 1mM RNA用にはpHを7.5、DNA用には8.0に調整する慣習があり、これは1980年代に行われたヌクレアーゼの研究に基づいて、それぞれのヌクレアーゼの活性が最も低くなるように設定された値である。ただし現実には弱アルカリ性であればどちらでも構わないと考えられている。
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