トモカズキ (朋潜き・伴潜き)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 15:15 UTC 版)
「海人」の記事における「トモカズキ (朋潜き・伴潜き)」の解説
詳細は「トモカヅキ」を参照 トモカズキは、海の魔物。または亡霊。 海女が自分一人しか潜っていないのに、近くにそっくりな海女が一緒に潜っており、同じような作業をしている。そっくりな海女がニヤリと笑いかけたり、アワビをあげようと誘う行動をとり、うっかりして「ありがとう」と誘いに乗ってアワビをもらってしまうと、そのまま命を取られてしまう。 アワビがたくさんいるところに連ってあげようと、手を引きにきたり、一緒に深い場所に行くと、潜水時間を超えて息が絶え命を落としてしまう。沖から赤潮が流れてくる時などに海にもぐっていると、同じような海女がもぐっている、蚊帳のようなものを被せてくるともいう。 トモカズキは、海女と身なりは同じでも足が無いとか、鉢巻の尻が長いので見分けがつくともいわれている。 三重県志摩地方(現・鳥羽市と志摩市)の海女は魔除けとしてセーマンドーマンの意匠が入ったものを身に着けて海女漁をする風習が現代もある。
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