ディロンブルックスとは? わかりやすく解説

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ディロン・ブルックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 03:34 UTC 版)

ディロン・ブルックス
Dillion Brooks
カナダ代表でのブルックス
(2023年)
ヒューストン・ロケッツ  No.9
ポジション SF / SG
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 カナダ
生年月日 (1996-01-22) 1996年1月22日(29歳)
出身地 オンタリオ州ミシサガ
身長 198cm (6 ft 6 in)
体重 102kg (225 lb)
キャリア情報
高校 ファザー・ヘンリー・カー・カトリック
フィンドレー・プレップ
大学 オレゴン大学
NBAドラフト 2017年 / 2巡目 / 全体45位[1]
プロ選手期間 2017年–現在
経歴
20172023 メンフィス・グリズリーズ
2023 ヒューストン・ロケッツ
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ カナダ
獲得メダル
カナダ
FIBA ワールドカップ
2023 フィリピン・日本・インドネシア チーム
パンアメリカン競技大会
2015 トロント

ディロン・ブルックスDillon Brooks, 1996年1月22日 - )は、カナダオンタリオ州ミシサガ出身のプロバスケットボール選手。NBAヒューストン・ロケッツに所属している。ポジションはスモールフォワードまたはシューティングガード

経歴

カレッジ

ネバダ州のフィンドリー高校から2014年にオレゴン大学に進学。1年生時の2014-15シーズンに平均11.5得点を記録し、Pac-12のフレッシュマンチームに選出。2~3年生にかけては更に数字を伸ばし、いずれも平均16得点台を記録し、2年連続でオールPac-12ファーストチームに選出され、3年生時の2016-17シーズンには、同カンファレンスの最優秀選手に選出された。

ブルックスは4年生でのプレーはせずに、2017年のNBAドラフトアーリーエントリーすることを表明した[1]

メンフィス・グリズリーズ

2017年6月22日に行われたNBAドラフトにて2巡目全体45位でヒューストン・ロケッツから指名され、直後のトレードで交渉権がメンフィス・グリズリーズへ放出された[2]。7月21日にグリズリーズとのルーキー契約に合意した[3]

10月18日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦でNBAデビューを果たして19得点、5リバウンド、2アシスト、4スティール、2ブロックを記録し、カナダ出身選手のNBAデビュー戦における最多得点を更新した[4]。2018年4月11日のオクラホマシティ・サンダー戦でシーズンハイとなる36得点を含む7リバウンド、1アシスト、2スティールを記録したが、チームは123-137で敗れた[5]

2018年のブルックス

2019年1月5日に右足親指の靭帯を断裂する怪我を負い[6]、同月11日に手術に成功。その後に残りのシーズンを全休することが発表された[7]

2020年2月5日にグリズリーズとの3年総額3,500万ドルの延長契約に合意した[8]。同月28日のサクラメント・キングス戦でシーズンハイとなる32得点を含む2リバウンド、1アシスト、1ブロックを記録したが、チームは101-104で敗れた[9]

2021年5月23日に行われたユタ・ジャズとのプレーオフ第1回戦の第1戦でプレーオフデビューを果たし、シーズンハイとなる31得点を含む7リバウンド、2アシスト、2スティール、2ブロックを記録し、チームは112-109で辛勝した[10]。しかし、チームはその後ジャズに第5戦の末に敗れた[11]

10月12日に左手を骨折する怪我を負い、2〜3週間を欠場することが発表された[12]。12月19日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でキャリアハイとなる37得点を記録したが、チームは100-105で敗れた[13]。2022年1月8日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で左足首を捻挫し、翌日に3〜5週間を欠場することが発表された[14]。4月16日に行われたミネソタ・ティンバーウルブズとのプレーオフ第1回戦の第1戦で24得点を記録したが、チームは117-130で敗れた[15]ゴールデンステート・ウォリアーズとのカンファレンス準決勝の第2戦で、相手チームのゲイリー・ペイトン2世のレイアップ時に空中で故意的にぶつかり、左肘を骨折させたことにより[16]、第3戦で出場停止処分を受けた[17]。結果的に、チームはウォリアーズに第6戦の末に敗れた。

12月17日のオクラホマシティ・サンダー戦で32得点を記録したが、チームは109-115で敗れた[18]。2023年2月2日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で、相手チームのドノバン・ミッチェル鼠蹊部あたりを殴ったとして退場処分を受け[19]、翌日に1試合の出場停止処分を受けた[20]。3月4日にシーズン16度目のテクニカルファウルを犯したために、1試合の無給出場停止処分を受けた[21]。3月15日のマイアミ・ヒート戦でカメラマンを床に押し倒したとして、2日後に35,000ドルの罰金処分を受けた[22]。3月21日には、さらに2度のテクニカルファウルを犯し、1試合の無給出場停止処分を受けた。これにより、シーズン18度目のテクニカルファウルとなった[23][要非一次資料]。このシーズン、ブルックスは自身初となるNBAオールディフェンシブセカンドチームに選出された[24]

ヒューストン・ロケッツ

2023年7月8日にサイン・アンド・トレードヒューストン・ロケッツへ移籍した[25]。10月26日のオーランド・マジック戦でロケッツデビューを果たして14得点、4リバウンド、2アシストを記録したが、チームは86-116で敗れた[26]。2024年2月14日の古巣であるグリズリーズ戦で19得点、10リバウンドを記録したが、チームは113-121で敗れた[27]

2025年1月27日のボストン・セルティックス戦でキャリアハイかつフランチャイズ記録となる10本の3ポイントシュートを含む36得点を記録し、チームは114-112で辛勝した[28]

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2017–18 MEM 82* 74 28.7 .440 .356 .747 3.1 1.6 .9 .2 11.0
2018–19 18 0 18.3 .402 .375 .733 1.7 .9 .6 .2 7.5
2019–20 73 73 28.9 .407 .358 .808 3.3 2.1 .9 .4 16.2
2020–21 67 67 29.8 .419 .344 .815 2.9 2.3 1.2 .4 17.2
2021–22 32 31 27.7 .432 .309 .849 3.2 2.8 1.1 .3 18.4
2022–23 73 73 30.3 .396 .326 .779 3.3 2.6 .9 .2 14.3
2023–24 HOU 72 72 30.9 .428 .359 .844 3.4 1.7 .9 .1 12.7
2024–25 75 75 31.8 .429 .397 .818 3.7 1.7 .8 .2 14.0
通算 492 465 29.5 .419 .355 .804 3.2 2.0 .9 .3 14.2

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2021 MEM 5 5 35.0 .515 .400 .808 4.2 2.2 1.4 .4 25.8
2022 11 11 30.5 .349 .347 .640 2.7 2.7 1.0 .3 14.6
2023 6 6 27.9 .312 .238 .714 3.0 1.8 .2 .0 10.5
2025 HOU 7 7 29.4 .444 .345 .833 3.1 1.3 .7 .3 12.3
通算 29 29 30.4 .396 .325 .756 3.1 2.1 .8 .2 15.1

カレッジ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014–15 オレゴン 36 33 28.3 .456 .337 .825 4.9 1.8 .5 .6 11.5
2015–16 38 38 32.8 .470 .338 .806 5.4 3.1 1.1 .4 16.7
2016–17 35 27 25.3 .488 .401 .754 3.2 2.7 1.1 .5 16.1
通算 109 98 28.9 .472 .362 .794 4.6 2.6 .9 .5 14.8

代表歴

2015年に地元トロントで開催されたパンアメリカン競技大会カナダ代表に招集され、銀メダルを獲得した。

脚注

  1. ^ Dillon Brooks' Oregon career is over as he declares for NBA draft, hires agent
  2. ^ “Canadian Dillon Brooks selected 45th overall, traded to Grizzlies”. Sportsnet. (2017年6月22日). http://www.sportsnet.ca/basketball/nba/canadian-dillon-brooks-selected-45th-overall-grizzlies/ 2017年6月23日閲覧。 
  3. ^ Manrique, Bruno (2017年7月21日). “Breaking: Grizzlies sign Oregon product Dillon Brooks to 3-year rookie deal” (英語). clutchpoints.com. 2017年7月22日閲覧。
  4. ^ Dillon Brooks sets Canadian record with 19 points in NBA debut”. Sportsnet.ca. 2017年10月19日閲覧。
  5. ^ Grizzlies' Dillon Brooks:Scores career-high 36 points in Wednesday's loss”. CBS Sports (2018年4月12日). 2020年3月2日閲覧。
  6. ^ Dillon Brooks medical update”. National Basketball Association (2019年1月9日). 2019年1月9日閲覧。
  7. ^ Dillon Brooks Stats, News, Bio”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  8. ^ Memphis Grizzlies sign Dillon Brooks to multi-year contract extension” (英語). Memphis Grizzlies. 2020年2月6日閲覧。
  9. ^ Grizzlies' Dillon Brooks: Scores season-high 32 points”. CBS Sports (2020年2月29日). 2020年3月2日閲覧。
  10. ^ Polacek, Scott (2021年5月23日). “Ja Morant, Dillon Brooks Lead Grizzlies to Game 1 Upset of Mike Conley, Jazz”. bleacherreport.com. 2021年5月23日閲覧。
  11. ^ Utah Jazz use lessons from last postseason's blown 3–1 lead to close out Memphis Grizzlies”. ESPN (2021年6月2日). 2021年6月3日閲覧。
  12. ^ Barnes, Evan (2021年10月12日). “Grizzlies' Dillon Brooks to miss start of regular season due to left hand injury”. The Commercial Appeal. https://www.commercialappeal.com/story/sports/nba/grizzlies/2021/10/12/dillon-brooks-injury-memphis-grizzlies-miss-start-nba-season/8427248002/ 2021年10月13日閲覧。 
  13. ^ Barnes, Evan (2021年12月31日). “Grizzlies' Dillon Brooks: Explodes for career-high 37 points”. CBS Sports. https://www.cbssports.com/fantasy/basketball/news/grizzlies-dillon-brooks-explodes-for-career-high-37-points/ 2021年12月20日閲覧。 
  14. ^ Dillon Brooks injury update: Grizzlies forward to miss at least 3–5 weeks with sprained ankle, per report”. CBS Sports (2022年1月9日). 2022年4月16日閲覧。
  15. ^ Timberwolves stun Grizzlies, grab Game 1 with 130–117 win”. CBS Sports. 2022年4月16日閲覧。
  16. ^ Andrews, Kendra (2022年5月4日). “Golden State Warriors' Gary Payton II expected to miss about a month with fractured elbow, sources say”. ESPN. https://www.espn.com/nba/story/_/id/33857742 2022年5月4日閲覧。 
  17. ^ Youngmisuk, Ohm (2022年5月5日). “NBA suspends Brooks for Game 3 vs. Warriors” (英語). ESPN. 2022年5月5日閲覧。
  18. ^ Grizzlies star Morant ejected, short-handed Thunder win
  19. ^ Crane, Andrew (2023年2月3日). “Dillon Brooks punches Donovan Mitchell, setting off brawl” (英語). New York Post. 2023年2月3日閲覧。
  20. ^ Dillon Brooks suspended 1 game, Donovan Mitchell fined for recent altercation”. National Basketball Association (2023年2月3日). 2023年2月3日閲覧。
  21. ^ NBA Communications on Twitter: "The following was released by the NBA."”. 2023年3月4日閲覧。
  22. ^ “NBA fines Grizzlies' Brooks $35K for shoving camera perso”. Associated Press News. (2023年3月17日). https://apnews.com/article/nba-memphis-grizzlies-dillon-brooks-fined-shoving-cameraman-aa4f1754382285fb697b77f539ab8ab8 2023年12月18日閲覧。 
  23. ^ NBA Communications on Twitter: "The following was released by the NBA."”. 2023年3月21日閲覧。
  24. ^ Jaren Jackson Jr. headlines 2022–23 Kia NBA All-Defensive teams” (英語). National Basketball Association. 2023年5月9日閲覧。
  25. ^ Rogers, Jerald (2023年7月8日). “Rockets Acquire Dillon Brooks as Part of Five-Team Trade”. National Basketball Association. 2023年12月18日閲覧。
  26. ^ Rockets 86-116 Magic (Oct 25, 2023) Box Score” (英語). ESPN. 2023年10月26日閲覧。
  27. ^ Rockets Unable to Overcome 23-Point Deficit in Loss to Grizzlies
  28. ^ Donabedian, Daniel (2025年1月27日). “Celtics' Jaylen Brown, Jayson Tatum react to Dillon Brook's career-high 10 threes”. ClutchPoints. 2025年1月27日閲覧。

外部リンク




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