テラブガマとは? わかりやすく解説

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テラブガマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 23:36 UTC 版)

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テラブガマ(テラブのガマとも)は、沖縄県浦添市牧港に所在するガマ(自然洞窟)。方言で「ティランガマ」とも呼ばれる。浦添市指定史跡に指定されており、浦添市教育委員会が管理している。

概要

牧港のテラブガマは琉球石灰岩からなる自然洞窟で、現在では御嶽(参拝所)として使われているが、第二次世界大戦太平洋戦争)末期の沖縄戦では防空壕としても利用された。洞窟内の広さは約30平方メートルで、奥には拝壇があり、今でも時折参拝者が見られる。

所在地

浦添市北西の牧港に位置する。国道58号沿いにあり、近くにはブルーシールアイスクリームやファミリーレストランなどの商業施設が点在している。

伝説

伝説によれば、1165年乾道元年)に今帰仁運天港に漂着した源為朝は、大里按司の妹を妻に迎えて男児(後の舜天王)をもうけたが、為朝は浦添から出帆し帰郷、残された妻子はテラブガマにて彼を待ちわびたといい、それ以来同地は待港(まちみなと)と呼ばれ、牧港(まきみなと)の地名の由来になったといわれている。

戦時中の利用

沖縄戦にて、テラブガマは防空壕として使われ、何個かの部落が集まり、約60人が避難していた。浦添は激戦地となったため、テラブガマもほどなく米軍に発見され、米兵を恐れた多くの市民が同ガマ内で集団自決を行った[1]

脚注

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  1. ^ 佐野眞一『僕の島は戦場だった 封印された沖縄戦の記憶』集英社インターナショナル、2013年5月20日

外部リンク

座標: 北緯26度16分2.2秒 東経127度43分28.3秒 / 北緯26.267278度 東経127.724528度 / 26.267278; 127.724528




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