ツンペ
ツンペ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 10:11 UTC 版)
イギリスのフォルテピアノ製作は、ヨハン・クリストフ・ツンペに始まる。ツンペはドイツから移って、著名なチェンバロ製作家バーカット・シュディの工房でしばらく働いた後、1760年代の半ばから末にかけて、安価なスクエア・ピアノの生産を始めた。ツンペのスクエア・ピアノはエスケープメントのない、極めて簡単なアクション(「老人の頭」とも呼ばれる)をもっていた。フォルテピアノの技術的発展という点ではほとんど功績はないものの、ツンペの楽器は極めて人気が高く、イングランドの外でも模倣され、またフォルテピアノがチェンバロに取って代わるのに大きく貢献した。このようなスクエア・ピアノはまた、ヨハン・クリスティアン・バッハを代表とする1760年代のピアノによる公開演奏に主に用いられた楽器であった。
※この「ツンペ」の解説は、「フォルテピアノ」の解説の一部です。
「ツンペ」を含む「フォルテピアノ」の記事については、「フォルテピアノ」の概要を参照ください。
- ツンペのページへのリンク