ツンドラオオカミとは? わかりやすく解説

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ツンドラオオカミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 19:43 UTC 版)

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ツンドラオオカミ
サンクトペテルブルクの動物学博物館に展示されているツンドラオオカミの剥製
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
上目 : ローラシア獣上目 Laurasiatheria
: ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
: イヌ科 Canidae
亜科 : イヌ亜科 Caninae
: イヌ属 Canis
: タイリクオオカミ C. lupus
亜種 : ツンドラオオカミ C. l. albus
学名
Canis lupus albus
Kerr1792
和名
ツンドラオオカミ
英名
Tundra wolf
生息域(水色)

ツンドラオオカミ (Canis lupus albus)は、タイリクオオカミ亜種の一つ。フィンランドからカムチャツカ半島までのユーラシア大陸ツンドラ地域に生息している。ロバート・カーが1792年に出版したThe Animal Kingdomの中で初めてエニセイ川付近に生息する上質の毛皮を持ったツンドラオオカミのことが言及された[1]

体格

体格はタイリクオオカミの亜種の中でも大きく、オスは体長118-137センチメートル、メスは体長112-136センチメートルになる。ヨーロッパオオカミよりも大きいと言われることもあるが、ツンドラオオカミよりも体重の重いヨーロッパオオカミの個体も報告されている。ツンドラオオカミの体重はオスで40-49キログラム、メスで36.6-41キログラム。1951年から1961年にかけてタイミル半島カニン半島で捕られた500頭のツンドラオオカミの中で、最も重かったのはタイミル半島のドゥディプタ川の北で殺された52キログラムの個体であった。毛皮は長く、目が詰まっていて柔らかく、一般に軽く灰色である。下毛はリードグレーで、上毛は赤みがかったグレーである[2]

生態

ツンドラオオカミは、河谷ややぶ、森林開墾地を住みかとする[3]

食性

冬季にはもっぱら野生・家畜問わずトナカイのメスや子どもを狩る。まれに、ノウサギホッキョクギツネなどを捕らえることもある。1950年代にネネツ民族管区で捕らえられた74頭のツンドラオオカミの腹の内容物を調べたところ、93.1%がトナカイであった。夏には広い範囲で鳥や小さな齧歯類、生まれたばかりのトナカイの子どもなどを狩る[4]

脚注




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