チャイロネッタイスズバチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 23:01 UTC 版)
チャイロネッタイスズバチ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Delta pyriforme |
チャイロネッタイスズバチ Delta pyriforme は、ハチ目(膜翅目)・スズメバチ科ドロバチ亜科に分類されるハチの一種。南太平洋地域や東南アジア原産で、日本では小笠原諸島にのみ分布するが、近年まで分布していなかった外来種。
分布
南太平洋地域、東南アジアを原産地とする[1]。
日本では小笠原諸島(父島、兄島、弟島)に移入分布している[1]。
特徴

体長約28mm、開長50mm。胸部後半部分や腹部第1-2節が茶褐色、大陸の亜種(写真)では胸部前半(前胸と中胸背板前部)や腹部第3-6節が濃黄色となる。
人家などの壁面や樹皮などに営巣する。チョウやガなどの幼虫を狩り、巣に運び込む。
外来種問題
日本では1990年に小笠原諸島の父島で最初に確認された[1]。導入経路はよくわかっておらず、定着個体の原産地も不明[2]。
在来種の昆虫(オガサワラシジミなど)を捕食することで小笠原の昆虫相への悪影響が懸念されているが、詳しい実態は調査されていない[1]。
出典
- ^ a b c d 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7。
- ^ Sk. Yamane and H. Matsuura 1991 Establishment of Delta pyriforme (Fabricius) in the Bonin Islands, Japan (Hymenoptera, Eumenidae). TROPICS 1 (2/3): 155-162
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