ダスト微粒子の大きさと帯電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 06:28 UTC 版)
「ダストプラズマ」の記事における「ダスト微粒子の大きさと帯電」の解説
ダストプラズマ中のダスト微粒子の大きさは数 nm(ナノメートル)から数百 μm(マイクロメートル)までの広範囲にわたる。典型的には数 μm の微粒子を考える。 プラズマ中では微粒子は電子とイオンの流入を受けるが、速さに勝る電子がより多く流入して、微粒子は負に帯電する。その結果、微粒子の電位は負になる。そして電位が充分低くなると電子を追い返すようになり、電子とイオンの流入放出が釣り合って荷電が一定の値に落ち着く。その値は小さい微粒子では電気素量 e の数倍であるが、μm以上の大きな微粒子では103e から104e にもなる。 かようにして、ダスト微粒子は一般に大きな荷電を持っている。そしてnmスケールの小さいダスト微粒子はプラズマのほかのイオンや電子と同様に電磁場による力によって行動が支配される。しかし、数十 μm クラスの大きい微粒子では重力やプラズマによる粘性抵抗の影響を強く受ける。
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