タンパク質変性剤としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 01:09 UTC 版)
「塩化グアニジニウム」の記事における「タンパク質変性剤としての利用」の解説
塩化グアニジニウムは強力なタンパク質変性剤の1つとして知られ、グアニジンチオシアン酸塩とともに、DNA精製などの用途で、タンパク質立体構造研究や含む幅広い生化学分野で利用されている。6Mの高濃度の塩化グアニジニウムでは、タンパク質の立体構造は完全に崩れ、無秩序ならせん構造を形成する。また、mM程度の低濃度の塩化グアニジニウムであっても、in vivoでプリオン陽性の細胞を陰性にすることが知られている。これは、プリオン繊維の断片化や伝達に重要なHsp104(シャペロン)の機能を阻害するためである。
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