タキサスパインD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 03:27 UTC 版)
日本のイチイ(Taxus cuspidata)から1995年に小林、細山らのグループによって発見された。既存のタキサン系抗がん剤と異なり、それらの微小管への結合に重要だと考えられてきたオキセタン環もタキサン環のC-13の位置のN-アシルフェニルイソセリン基の大きな側鎖も持たないが、それらと同様に微小管脱重合阻害作用を持ち抗がん活性を有する。また、P-糖タンパク質の機能阻害作用をもち、既存のタキサン系抗がん剤に治療抵抗性をもったがん細胞に対して抗がん活性を示すことが知られている。
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