タウリケーの王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 15:21 UTC 版)
このトアースは、ポリュステネースの子で、タウリケーの王である。ギリシア人を捕らえてアルテミス・タウロポロスの生贄にしていた。 エウリーピデースの悲劇『タウリケーのイーピゲネイア』によると、アウリスで犠牲に捧げられそうになったイーピゲネイアはアルテミスによって助けられ、タウリケーに連れて来られた。トアースはイーピゲネイアをアルテミス・タウロポロスの女神官とし、ギリシア人を生贄にするさいに浄めの儀式を執り行わせた。後にイーピゲネイアの弟オレステースとその友人ピュラデースがタウリケーにやって来たとき、トアースをだましてアルテミスの神像を持って逃げた。トアースは彼らを追おうとしたが、アテーナーが現れて諭され、考え直して追うのをやめたという。 しかし後にオレステースとクリューセースに殺されたともいわれる。
※この「タウリケーの王」の解説は、「トアース」の解説の一部です。
「タウリケーの王」を含む「トアース」の記事については、「トアース」の概要を参照ください。
- タウリケーの王のページへのリンク