タイラーロジャース (野球)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > タイラーロジャース (野球)の意味・解説 

タイラー・ロジャース (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/08 08:28 UTC 版)

タイラー・ロジャース
Tyler Rogers
ニューヨーク・メッツ #71
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 コロラド州リトルトン
生年月日 (1990-12-17) 1990年12月17日(34歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
187 lb =約84.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 MLBドラフト10巡目(全体312位)
初出場 2019年8月27日
年俸 $1,675,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

タイラー・スコット・ロジャースTyler Scott Rogers, 1990年12月17日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州リトルトン出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBニューヨーク・メッツ所属。

双子の兄のテイラーもプロ野球選手であり、こちらは左腕投手である[2]

経歴

プロ入りとジャイアンツ時代

2013年MLBドラフト10巡目(全体340位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツでプロデビュー。A-級セイラム=カイザー ・ボルケーノズ英語版でもプレーし、2球団合計で20試合に登板して1勝1敗、防御率2.30、31奪三振を記録した。

2014年はA級オーガスタ・グリーンジャケッツ英語版とA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版でプレーし、2球団合計で56試合に登板して4勝0敗2セーブ、防御率1.81、83奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2015年はA+級サンノゼとAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでプレーし、2球団合計で52試合に登板して5勝2敗1セーブ、防御率2.00、101奪三振を記録した。

2016年はAA級リッチモンドとAAA級サクラメント・リバーキャッツでプレーし、2球団合計で59試合(先発1試合)に登板して2勝2敗11セーブ、防御率3.27、46奪三振を記録した。オフには2年ぶりにアリゾナ・フォールリーグに参加し、前回と同じくスコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2017年はAAA級サクラメントでプレーし、55試合に登板して4勝4敗10セーブ、防御率2.37、43奪三振を記録した。

2018年もAAA級サクラメントでプレーし、51試合に登板して3勝2敗3セーブ、防御率2.13、60奪三振を記録した。

2019年は延長キャンプの後にAAA級サクラメントでプレーし、8月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦にてメジャーデビュー[4]。この年メジャーでは17試合に登板して2勝無敗5ホールド、防御率1.02、16奪三振を記録した[5]

2020年は短縮シーズンとなる中、29試合に登板して3勝3敗3セーブ10ホールド、防御率4.50、27奪三振を記録した[5]

2021年はキャリアハイとなる80試合に登板して7勝1敗と大幅に勝ち越した[5]。また、こちらもキャリアハイとなる13セーブ30ホールド、防御率2.22、55奪三振を記録した[5]

2022年4月11日のパドレス戦で兄のテイラーと対面。粋な計らいでメンバー表の交換も兄弟で務めた。試合にも出場し、史上5組目の双子の同一試合出場となった[6]。同年は68試合に登板して3勝4敗と3年ぶりとなる負け越した[5]。また、15ホールド、防御率3.57、49奪三振を記録した[5]

2023年は前年と同じ68試合に登板したが、4勝5敗と2年連続の負け越しとなった[5]。また、2セーブ、キャリアハイに並ぶ30ホールド、防御率3.04、キャリアハイとなる60奪三振を記録した[5]

2024年は77試合に登板して3勝4敗と3年連続となる負け越しとなった[5]。また、1セーブ、キャリアハイを更新する32ホールド、防御率2.82、51奪三振を記録した[5]

2025年は後述の移籍前までに53試合に登板して4勝3敗20ホールド、防御率1.80、38奪三振を記録していた[5]

メッツ時代

2025年7月30日にホセ・ブットブレイド・ティドウェルドリュー・ギルバートとのトレードでニューヨーク・メッツに移籍し、同日にDFAとなったショーン・ジェリーと入れ替わって40人枠入りした[7]。なお、この日は兄テイラーもケブライアン・ヘイズとのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツに移籍した[8]

選手としての特徴

近年では珍しい、低いアングルから投げるサブマリン右腕である[2]

70マイル台の浮き上がるスライダー(通称・ライジングスライダー)が最大の武器。そのスライダーは決して速い球ではないが、「フリスビー」に喩えられる変化量やその独特の軌道からど真ん中に入っても空振りを取ることすらある[9]

人物

一卵性ということあり、兄のテイラーとは良く似ており、テイラーがタイラーの所属するジャイアンツが出場していた2021年のナショナルリーグディビジョンシリーズをスタンドから観戦しにきた際にはファンからテイラーが「なぜスタンドにいるのか?」と勘違いされたほどである[10]

2022年12月28日、ミルウォーキー・ブルワーズからFAとなっていた兄のテイラーがジャイアンツと3年総額3300万ドルの契約を結び、同じユニフォームを着てプレーすることとなった。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2019 SF 17 0 0 0 0 2 0 0 5 1.000 70 17.2 12 0 3 0 1 16 1 0 3 2 1.08 0.85
2020 29 0 0 0 0 3 3 3 10 .500 123 28.0 31 2 6 0 4 27 0 0 16 14 4.50 1.32
2021 80 0 0 0 0 7 1 13 30 .875 326 81.0 74 5 13 0 5 55 0 0 23 20 2.22 1.07
2022 68 0 0 0 0 3 4 0 15 .429 319 75.2 73 3 23 0 5 49 1 1 34 30 3.57 1.27
2023 68 0 0 0 0 4 5 2 30 .444 309 74.0 66 7 19 2 3 60 0 0 27 25 3.04 1.15
2024 77 0 0 0 0 3 4 1 32 .429 290 70.1 67 7 6 2 7 51 1 0 23 22 2.82 1.04
MLB:6年 339 0 0 0 0 22 17 19 122 .564 1437 346.2 323 24 70 4 25 258 3 1 126 113 2.93 1.13
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

ポストシーズン投手成績













































2021 SF NLDS 4 0 1 0 0 16 3.1 5 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00
出場:1回 4 0 1 0 0 16 3.1 5 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2019 SF 17 1 4 0 0 1.000
2020 29 3 6 0 0 1.000
2021 80 9 17 0 4 1.000
2022 68 5 21 1 1 .963
2023 68 4 13 1 1 .944
2024 77 5 9 1 1 .933
MLB 339 27 70 3 7 .970
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

  • 71(2019年 - )

脚注

  1. ^ Tyler Rogers Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年7月13日閲覧。
  2. ^ a b Michael Hicks (2014年8月5日). “BROTHERS IN ARMS Twins Tyler and Taylor Rogers making their pitch in the minor leagues” (英語). Columbine Courier.com. 2019年2月5日閲覧。
  3. ^ Maria Guardado (2019年8月27日). “Giants call up Dubon, place Gennett on waivers” (英語). MLB.com. 2019年8月28日閲覧。
  4. ^ Maria Guardado (2019年8月27日). “Rogers debuts soon after twin brother's save” (英語). MLB.com. 2019年8月28日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k MLB公式プロフィール参照。2025年7月31日閲覧。
  6. ^ AJ Cassavell, Maria Guardado (2022年4月12日). “Taylor Rogers 'in a weird spot' after earning save as twin Tyler takes loss” (英語). MLB.com. 2022年4月14日閲覧。
  7. ^ Darragh McDonald (2025年7月30日). “Mets Acquire Tyler Rogers” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年7月31日閲覧。
  8. ^ Steve Adams (2025年7月30日). “Pirates Trade Ke'Bryan Hayes To Reds” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年7月31日閲覧。
  9. ^ “浮き上がる変化球”が「とんでもない角度から…」 ど真ん中でも打てない魔球の衝撃 Full-Count 2021.07.31 (2021年8月14日閲覧)
  10. ^ Stefanie Lee (2021年10月9日). “Giants pitcher's twin in stands confuses fans”. MLB.com. 2021年10月10日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「タイラーロジャース (野球)」の関連用語

タイラーロジャース (野球)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



タイラーロジャース (野球)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのタイラー・ロジャース (野球) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS