タイソン県とは? わかりやすく解説

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タイソン県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:37 UTC 版)

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座標: 北緯13度54分41秒 東経108度55分24秒 / 北緯13.91139度 東経108.92333度 / 13.91139; 108.92333

タイソン県
Huyện Tây Sơn
縣西山
地理
政府所在地: フーフォン市鎮ファン・ディン・フン通り59番地
位置: ビンディン省南西部
面積: 692.96 km²
下位の行政区: 1市鎮14社
人口
人口: 123,300人(2009)[1]
人口密度: 179 人/km²
主な民族: キン族バナール族
政府
公式サイト: http://tayson.binhdinh.gov.vn

タイソン県(タイソンけん、ベトナム語Huyện Tây Sơn / 縣西山)は、ベトナム南中部ビンディン省の行政区。

地理

ビンディン省の省都クイニョンの西北約40km、コーン川中流域に位置し、西はザライ省に接する。

歴史

かつてはチャンパ王国の領域であり、当時の塔建築ドイツ語版が遺跡として残っている。

1771年、この地の出身である阮岳中国語版阮侶中国語版阮恵の西山三兄弟が蜂起して西山(タイソン)朝を興し、同じくこの地出身の阮文雪中国語版裴氏春武廷秀ベトナム語版李文宝ベトナム語版裴氏雁中国語版らが西山朝の重臣の地位を占めた。

西山朝を滅ぼした阮朝の時代には西山朝の故地であること、南ベトナムの時代にかけては社会の下層からの反乱が起きた地であることを警戒され、西山(タイソン)から綵遠(トゥイヴィエン)、後に平渓(ビンケー)へと改称させられていた[2]。「タイソン」の名を取り戻したのは、階級闘争を是とする労働党政府がベトナムを統一した1975年のことであった。

史跡

クアン・チュン博物館(フーフォン)
ドゥオンロン塔(タイビン)
  • クアン・チュン博物館(Bảo tàng Quang Trung) - 阮恵の帝号(光中皇帝)を冠した、西山朝に関する博物館。
  • ズオンロン塔ベトナム語版 - ビンディン遺跡群の一つで、12世紀に建造されたチャンパ王国の建築物。2013年現在修復中。なお、別称の「象牙の塔(フランス語: Tour d'Ivoire)」はフランス人がつけたものであり、Dương Longに「象牙」という意味はない。

交通

タイソンバスターミナル(タイスアン)

※いずれも中心部から

  • フーカット空港まで約20km(省道636号線)。
  • クイニョン市街まで約40km(国道19号線英語版)。
  • 南北線ビンディン駅まで約15km(省道636B号線)。
  • プレイクとクイニョンの中継地点でもあるバスターミナル(中心部の東約500m)。
  • コーン川には行政が管理する橋のほか、住民が自主管理する有料の竹橋も掛かっている。

行政区分

タイソン県は以下の行政単位に区分される。

  • フーフォン英語版Phú Phong / 富豐) - タイソン県の行政庁が置かれている[3]

関連人物

脚注

  1. ^ Bình Định Statistics Office (2010). Bình Định Statistical Yearbook 2009. Hanoi: Statistical Publishing House 
  2. ^ 小倉貞男『物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム』〈中公新書〉、1997年。ISBN 4-12-101372-7
  3. ^ "Districts of Vietnam". Statoids. 2009年3月13日閲覧



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