ゾウとの相違
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:13 UTC 版)
タガネのような牙、バクを思わせる伸縮性の長い鼻、柱のような太い足など、身体的特徴が初期の化石ゾウ類、特にバリテリウムなどに酷似している。この生物を命名した古生物学者アメギノも、長鼻類に分類していた。しかしこの生物は、ゾウの仲間ではなく南米大陸で独自の進化を遂げた有蹄類(午蹄中目)である。隔てられた場所で同様の生態的地位についた場合、身体的特徴が似通った姿になる、いわゆる「収斂進化」の好例の一つと思われる。 また、午蹄中目の初期のグループである異蹄目(英語版)の子孫にあたるとも考えられたが、アルシノイテリウムによく似たピロテリウムの足根の骨を用いた調査では両目の関係を証明できなかった。
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