セルビア公国_(中世)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > セルビア公国_(中世)の意味・解説 

セルビア公国 (中世)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/26 12:48 UTC 版)

セルビア公国
Кнежевина Моравска Србија (セルビア語)
1371年 - 1402年
バナー 国章

セルビア公国の地図
公用語 セルビア語
首都 ベオグラードスメデレヴォ
元首
1371年 - 1389年 ラザル・フレベリャノヴィチ
(初代・セルビア侯)
1389年 - 1402年 ステファン・ラザレヴィチ英語版
(第2代・初代セルビア公)
変遷
成立 1371年
コソボの戦い 1389年6月15日
オスマン帝国の属国となる 1389年
専制公国に昇格 1402年
セルビアの歴史

この記事はシリーズの一部です。
先史時代英語版

セルビア ポータル

セルビア公国(セルビアこうこく、セルビア語: Кнежевина Моравска Србијаは、セルビア帝国が崩壊した後、1371年ラザル・フレベリャノヴィチが最有力君主となって成立した国家である。

歴史

ムラト1世と刺し違えたと伝承されるミロシュ・オビリッチ

1371年ネマニッチ朝が断絶してセルビア帝国が崩壊し、ラザル・フレベリャノヴィチがセルビアの最有力の君主となった。1386年、ラザルはオスマン帝国ムラト1世から臣従するように迫られたが、これを拒絶してセルビアの独立を保とうとした。このため1389年ムラト1世率いるオスマン軍とコソヴォの戦いでセルビア諸侯と連合軍を結成し奮戦したが、戦いはオスマン軍の優勢に進み、ラザル自らが捕虜となった。離脱と降伏を装ったセルビア貴族ミロシュ・オビリッチによってムラト1世が暗殺されたため、その報復としてムラト1世の後を継いだバヤズィト1世によりラザルは処刑された。

オスマン帝国支配下

生き残ったラザルの息子ステファン・ラザレヴィチ英語版はバヤズィトに臣従し、1402年以降セルビアはオスマン帝国の属国として存続する事となった。ラザレヴィチ及びその甥に当たるジュラジ・ブランコヴィチは南のオスマン帝国、北のハンガリー王国との間で巧みな外交政策によって命脈を保った。ジュラジの死後は政変が相次ぎ、オスマン帝国はそれに乗ずる形でセルビアを徐々に併合していった。1456年からベオグラード包囲戦が始まり、1459年6月に首都スメデレヴォはオスマン軍によって占領され、セルビア公国は滅亡し、これにより中世のセルビア国家は消滅した。以後、セルビア人国家の再建は、358年後の1817年まで待たなければならない。

関連項目


「セルビア公国 (中世)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セルビア公国_(中世)」の関連用語

セルビア公国_(中世)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セルビア公国_(中世)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセルビア公国 (中世) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS