スミュルナのコイントスによる描写
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 15:48 UTC 版)
「シノーン」の記事における「スミュルナのコイントスによる描写」の解説
トローイア勢がギリシア軍の野営を攻撃しようとした時、野営から煙が立っているのが見えたので、注意深くそれに近づいた。そこにギリシア軍の姿は無く、巨大な木馬とその脇に立つシノーンだけが残っていた。野営はすべて放棄され、彼が一人で煙を起こしトローイア勢を呼び寄せていたのが分かったので、トローイア軍は彼を取り囲んで問いただした。しかし彼は答えなかったので、拷問にかけた。最終的に彼は、ギリシア人は撤退し、木馬はアテーナーに捧げたものであることを話した。彼の話によると、オデュッセウスはシノーンを生贄にしようとしたが、シノーンは沼地に逃げた。彼を見つけるのを諦め、軍は撤退したので、シノーンは木馬のところに戻ったという。トローイア人はこの話を信じたが、ラーオコオーンだけはこれを疑った。トローイア人はシノーンを気の毒に思い神の怒りも恐れたので、木馬をトローイアに運んだ。
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