ジョン・ポール・ジョーンズ (軍人)とは? わかりやすく解説

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ジョン・ポール・ジョーンズ (軍人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 02:59 UTC 版)

ジョン・ポール・ジョーンズ
John Paul Jones
肖像(ジョージ・バグビイ・マシューズ作)
生誕 1747年7月6日
スコットランド カークカッドブライトシャー
死没 (1792-07-18) 1792年7月18日(45歳没)
フランス パリ
所属組織 大陸海軍
ロシア帝国海軍
軍歴 1775年 - 1788年
最終階級 海軍大佐(大陸海軍)
海軍少将(ロシア帝国海軍)
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ジョン・ポール・ジョーンズJohn Paul Jones1747年7月6日 - 1792年7月18日)は、アメリカ独立戦争における大陸海軍の軍人。卓越した指揮能力と活躍によって、アメリカ独立戦争における英雄とされる。ホレーショ・ネルソン東郷平八郎に並ぶ、世界三大提督の1人であるとされている。

経歴

ジョン・ポール・ジョーンズは1747年にスコットランド南部のカークカッドブライトシャーでジョン・ポールとして生まれる。彼の父親はアービグラッドで庭師を営んでいた。母親はマックダフ氏族の出身であった。

ジョン・ポールはトバゴ島で反乱に関わった水兵を殺したことで法的問題に巻き込まれるのを避けるために、1773年に、バージニア州フレデリックスバーグの兄弟の家に逃れたときから、ジョン・ジョーンズの別名を名乗るようになった。ジョン・ポール・ジョーンズの名を使い始めたのはアメリカ独立戦争が始まった頃に兄弟に勧められたからであった。

独立戦争後

ジョン・ポール・ジョーンズはアメリカ海軍における最初の英雄であり、高い能力を持った指揮官であると考えられている。ロシア帝国における戦いぶりはその才能を示している。エカチェリーナ2世から対オスマン帝国戦争のための艦隊指揮を任されたジョーンズは、女帝から賜った「パーヴェル・ジョーネス海軍少将」という名前でサンクトペテルブルクから黒海へ派遣された。ジョーンズは、スィーヂル・ビールィイウクライナ語版アンチーン・ホロヴァーティイウクライナ語版の指揮下にあった黒海コサック軍と親交を深め、コサックの風習に馴染んでいった。1787年から始まった露土戦争においては、黒海コサック小艦隊のドニエプル=ブーフ潟における活動を指揮した。コサックの衣装を着たジョーンズは、コサック艦隊の旗艦、24ポンド艦・聖ウラジーミルロシア語版を指揮して戦い、聖アンナ勲章ロシア語版を受勲された。

ジョーンズは優れた海軍指揮官ではあったものの、政治家としての能力には優れなかった。彼はその晩年をロシアフランスで過ごし、1792年パリにて45歳で死去、同地に埋葬された。その後墓地がフランス革命政府に売却されたために遺体の所在は不明となっていたが、アメリカ側の調査の結果1905年に鉛製の棺の中からアルコールで防腐処理された姿で発見された。翌1906年セオドア・ルーズベルト大統領らが立ち会って盛大な葬儀が執り行われ、大陸海軍の後身であるアメリカ海軍の英雄としてアナポリスにあるアメリカ海軍兵学校の墓地、その後礼拝堂に再埋葬された。

脚注

参考文献

  • 田中航「ジョン・ポール・ジョーンズの対英通商破壊戦」『世界の艦船』349号、1985年
  • 堀元美『帆船時代のアメリカ 上』朝日ソノラマ〈文庫〉、1996年

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